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名古屋で映画「TOO YOUNG TO DIE!」舞台あいさつ 宮藤官九郎監督来名

来名した宮藤官九郎監督

来名した宮藤官九郎監督

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 名駅南の映画館「109シネマズ名古屋」(名古屋市中村区平池町4)で7月9日、公開中の映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」の舞台あいさつが行われ、宮藤官九郎監督が登壇した。

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 「謝罪の王様」「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」やテレビドラマ「あまちゃん」などの話題作を手掛けた宮藤監督がオリジナル脚本で挑む同映画。若くして世を去った高校生が、大好きなクラスメートにキスしたい一心で赤鬼と一緒に地獄からの生還を目指すストーリー。高校生・大助を神木隆之介さん、地獄の仕組みを教えて彼を導く赤鬼キラーKを長瀬智也さんが演じる。

 同級生のひろ美(森川葵さん)が好きな普通の高校生・大助(神木さん)は、修学旅行の最中に不慮の事故に遭う。目覚めた場所は、深紅に染まった空の下にどくろが転がり、人々が責め苦を受ける地獄だった。慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で地獄専属ロックバンド「地獄図」を率いるキラーK(長瀬さん)だった。

 上映終了後に宮藤監督が登壇すると会場から大きな拍手が起こった。映画は公開2週間で60万人を動員するヒットとなり、監督は公開後も精力的に各地を回って宣伝に力を入れている。監督は「今日は名古屋の後に岐阜へ行って、最後は横浜。できるのかなと思ったが、スケジュールを見たら可能だった。どこにいるのか分からなくなりそうだが、風景を見ると以前に映画の宣伝で名古屋に来た時のことを思い出した」と話す。

 桐谷健太さんが演じた地獄の緑鬼COZYは、若くして死んだ名古屋出身の青年という設定。監督は「名古屋のチンピラという語呂がいいのと、地獄にはいろいろな地方の出身者がいるだろうということで作った役。桐谷さんはアドリブが全て関西弁だったが、まあいいかと注意しなかった。かぶっている学生帽の校章はシャチホコにしたので、見逃した人はもう一度見てほしい」と笑顔。

 向井秀徳さん、シシド・カフカさんら実力派ミュージシャンが参加し、音楽映画としても注目されている同作。「音楽的にこんなにバリエーションがある映画になるとは思っていなかった。テーマ曲がイメージ通りのロックとして出来上がったので、他の曲はボサノバ、バラード、ゴスペルといろいろな曲調を取り入れることができた。神木さんは学生時代に軽音楽部でギターを触ったことがあった程度の経験なのに、練習して一番難しいフレーズを弾けるようになった。若いってすごい」と振り返る。

 最後に監督は「DVDになってからと思っている人もいるかもしれないが、大きな音量とスクリーンで見た方が絶対面白い映画。最近はどんなにヒットしても気が付くと朝1回や夜1回の上映になってしまう。早めに映画館に足を運んで、見ていただけたら」と呼び掛け、映画の成功を祈った。

 109シネマズ名古屋、ミッドランドスクエア シネマほかで公開中。

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