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名駅前・東急ハンズ名古屋店で原石・化石特集 「全てが一点物」

「日本式双晶」を手にする毎年買い付けを担当する同店企画担当者の塩野正鎮さん

「日本式双晶」を手にする毎年買い付けを担当する同店企画担当者の塩野正鎮さん

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 原石と化石を特集した展示即売イベント「ミネラル ロマンス」が4月24日、東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1)10階で始まった。今年で12回目の恒例イベント。

希少な結晶標本が多く手に入ったという「トルマリン」

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 米アリゾナ州で毎年開催される世界最大の原石・化石の即売会「ツーソン・ミネラルショー」で同店スタッフが買い付けた商品を販売する人気企画。毎年買い付けを担当する同店企画担当者の塩野正鎮さんによると、買い付けは昨年の1.7倍、石の種類は倍になったという。「新鉱山の産出品や50~60年前のコレクターの放出品が大量に仕入れられた。石や相場の知識を持って交渉を重ねている。お値打ちに買い付けした分だけお客さまにもお値打ちにご提供できるから」話す。

 平日である初日はコレクターを中心に会場がにぎわった。「わざわざ有給を取って来てくれる方、東京、大阪、広島など遠方から来てくれる方もいる。朝一番はそのようなマニアの方々がレア物を購入される」。初日開店3時間でそのうちの6割が売れたという。「休日にお越しになる子どもさんや一般の方にも購入しやすい商品も多数そろえる」といい、数百円~数十万円のものまで初心者からマニアまで楽しめる品揃えを目指す。

 近年人気が高まっているという「トルマリン」は国内流通が少なく入手困難だったが、希少な結晶標本が多く手に入ったという。会場には淡いピンクとグリーンのバイカラーなど豊富なカラーバリエーションがそろう。20年以上前に閉山した鉱山から産出の貴重なコレクター放出品の「ロードクロサイト」、メタリックブルーで透かすと「美しいブルー」が現れるという「アナテース」、「美しい金属光沢」を放つ「磁硫鉄鋼」、ハート型やV字のような2つの水晶結晶が84度33分の角度で交わる「日本式双晶」のヒマラヤ産のものなど。

 翼竜の骨や下顎、アベリサウルス類の歯、三葉虫などの化石のほか、生え変わりの歯や血管孔も確認できる「モササウルスの歯 顎付き」(14万8,000円)、頭から背骨に掛けての標本「テーチサウルス」(29万円)の大型の化石も。博物館の人が購入していった事例もあるという。

 塩野さんは「自然が作るものなのでこの世に一つ。原石は色・形など同じ鉱物でも産地や周りの環境で変わる。ほかに同じものは一つもないので、特にコレクターの方は戦利品をコレクター同士でお披露目し合ったり、写真に収めSNSで披露したりするなどコミュニケーションが生まれている」と魅力を話す。

 営業時間は10時~20時。5月6日まで。

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