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「しゃちほこチャレンジ」で幕開け 名古屋で文化や芸能の祭典「やっとかめ文化祭」

オープニングを飾った一般参加者による「金のしゃちほこ踊り」

オープニングを飾った一般参加者による「金のしゃちほこ踊り」

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 名古屋の「まちじゅう」を舞台にした文化や歴史、芸能の祭典「やっとかめ文化祭」が10月26日、開幕した。今回で7年目。

オープニング会場で上演された「ストリート歌舞伎」

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 初日には愛知学院大学名城公園キャンパスのイベントステージでオープニングイベントが開かれた。逆立ちのような状態でしゃちほこを表現する名古屋の伝統芸「金のしゃちほこ踊り」に挑戦する「しゃちほこチャレンジ」で幕開けを飾り、披露に向け練習を重ねた一般参加者が披露した。そのほか講談、同イベント用に日本舞踊西川流四世家元の西川千雅さんが脚本・演出を担った「ストリート歌舞伎『ミヤズヒメとヤマトタケル』」、辻狂言が披露された。

 商業施設や街なかの広場などを会場に辻狂言や「ストリート歌舞伎」、端唄、落語などを披露する「芸どころまちなか披露」は今年初のプログラム。昭和の時代に東海エリアを中心に放送されたテレビ番組「お笑いマンガ道場」「ミックスパイください」などの制作などに携わった中京テレビ、東海テレビ、メ~テレ、CBCテレビの各局OBが登壇するトークイベント「名古屋ローカルTVスピリット今むかし」(11月3日、参加費500円)を開催。

 舞台の演目を楽しむ「芸どころ名古屋舞台」は今年、プロの狂言師や能楽師らに加え、大学生の能楽サークルや子どもの琴体験教室などに参加する「次世代を担う」若者も出演させ、「未来につなぐ芸どころ名古屋」を実現した。

 「まちなか寺子屋」は20講座を用意。「杉原千畝 人道の道をたどる ~千畝少年の見た名古屋の町~」(11月9日、同1,000円)、「ういろうトークと和菓子づくり体験」(11月10日、同2,500円)名古屋を代表する文化人・安田文吉さんによる「文ちゃまの正調名古屋弁講座」(11月16日、同1,000円)、旦那衆伝説や茶会、茶道具の話を聞ける「尾張の茶の湯 旦那衆の茶道具」(11月16日、同3,500円)など。定員になり次第締め切り。

 定番や珍スポットを巡る「まち歩きなごや」は全40コースを用意。名古屋友禅工房の見学もできる「城下町から産業都市、染色工業へ」(11月3日、同1,000円)、「『古墳図鑑』を歩く」(11月4日、同1,000円)、ディープな大須を歩く「寺も古墳も芸も刑務所も だから大須は面白い!」(11月5日、同1,000円)、「文化のみち」の見学もできる「財界人が暮らした名古屋のお屋敷まち」(11月7日、同1,000円)など。開催期間は毎日プログラムを展開する。

 期間中は、名古屋にある和菓子店23店が参加する和菓子巡り企画「名古屋らしい和菓子さがし」、同祭にまつわるオリジナルのハンコを集めて楽しめる「旅する判子コレクション」も企画する。

 最終日の11月17日は、若宮大通沿いの名古屋高速高架下の「若宮広場」でフィナーレイベント「やっとかめ大団円」を開催。ストリート歌舞伎と狂言をステージのほか、飲食を提供する屋台も登場する。来場客のほか、演者、スタッフも参加し「祭りの締めくくり」を演出する。

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