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名古屋のホテルで子どもに絵本を寄付する宿泊プラン 宿泊者が選べる10冊用意

フロントで子どもに寄付する絵本を選ぶ様子(画像提供=名古屋駅前モンブランホテル)

フロントで子どもに寄付する絵本を選ぶ様子(画像提供=名古屋駅前モンブランホテル)

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 絵本を寄付できる宿泊プランが現在、名古屋駅前モンブランホテル(名古屋市中村区名駅3)と名古屋伏見モンブランホテル(中区栄2)で販売されている。

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 NPO法人チャリティーサンタが展開している、厳しい環境に置かれる子どもたちにクリスマスに絵本を届けるプロジェクト「ブックサンタ2019」を宿泊に組み合わせた独自の取り組み。名古屋駅前モンブランホテルの山内佑介さんが「ブックサンタ」に感銘を受け「ご宿泊のお客さまと一緒に何かできたら素晴らしいのでは」という思いで、社内会議で提案した。

 「より良いモンブランホテル、社会をつくっていくために、これからはそういったアイデアが出てくることがとても重要と企画を応援してもらった」(山内さん)と振り返る。山内さんがチャリティーサンタに問い合わせ、ホテルの運営会社「城野」がチャリティーサンタの法人アンバサダーとなりプロジェクトがスタートした。「宿泊者が意思を持って寄付する絵本が選べるスタイル」のプランとして組み立て実行にこぎ着けた。

 プラン名は「ブックサンタ×モンブランホテル☆あなたの想(おも)い(絵本)をサンタクロースが全国の子どもたちに届けます♪」で、インターネット予約限定。絵本は10種類用意しウェブで紹介。チェックイン時または滞在中に寄付する1冊を選ぶ。プランの売り上げの一部とプラン利用客の「思い」がブックサンタ活動に充てられる。プラン利用客の追加費用は発生しない。絵本は提携書店を通じ子どもたちに届けられる。

 現在、名古屋駅前、名古屋伏見合計で24冊が選ばれた。「見本の中に贈りたい絵本があった」「自分の子どもが小さいときによく読んであげていた」という利用者の声のほか、フロントスタッフとの会話の中で絵本を決める人もいるという。「新たなコミュニケーションが生まれた。想定していなかったうれしい効果の一つ」と山内さん。スタート当初の目標は駅前店30冊、伏見店15冊で「クリアできそうな状況」という。

 同プランの宿泊対象期間は12月23日まで。

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