ウェブ上で円頓寺商店街(名古屋市西区那古野1)を利用できるサイト「円頓寺オンライン商店街」が11月20日、公開された。
ウェブサイト「円頓寺オンライン商店街」を紹介する田尾大介理事長
現在、アーケードに約30店舗が軒を連ねる同商店街。サイト上に各店の外観や寺社などをイラストで表示し、店のイラストをクリックすると店や商品・メニュー情報などを写真付きで表示する。企画を担当した同商店街理事長の田尾大介さんは「オンラインだけで済ませることが目的ではない。リアルとオンラインをつなぎ活用することが大切。オンライン商店街でまち歩きをして興味を持ってもらい、実際に来てほしい。実際に来ないとできない店主との会話なども楽しんでほしい」と利用を呼び掛ける。
商品内容は食品、スイーツ、生活用品などにカテゴリー分けするほか、テークアウト商品やイベントなども紹介する。「例えば、老舗すし店の『正月用おせちずし』など、地元では知られているが地元以外は知らない隠れた情報も紹介しやすい」とも。
併せて、オンラインショップも開設。異なる複数の店で買い物した場合も利用者の決済はキャッシュレスで、一括で行うことができる。「店ごとの決済では利用しづらい。商店街の代表アカウントでまとめることで実現する」と田尾さん。ユーザー登録した利用者にはセールやイベントの情報を知らせるなどして、「ファンの拡大や新たなつながりを期待する」という。サイト開設を記念し、「喫茶、食堂、民宿。なごのや」名物の厚焼き卵の「タマゴサンド」をデザインしたロングTシャツやキャップなどに展開する「タマゴサンドコレクション」を販売している。
「今回オープンしたのはバージョン1.0で、礎ができた段階。今後バージョンアップを重ね、情報の充実、セール情報などの配信、EC機能の拡張を予定し、オンライン商店街を歩いてできるゲームなども作れたら」と話す。