名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)前で11月9日夜、看板マネキンの「ナナちゃん」が全身化粧直しのため「外出」し、ナナちゃんの代わりに妹の「ミナちゃん」が「留守」を預かった。
ナナちゃんは、1972(昭和47)年にオープンした「名鉄セブン館」(2006年に「ヤング館」に改称、2011年3月31日に閉店)の1周年を記念し、1973(昭和48)年に設置された巨大マネキン。同店の「広報部員」のほか、企業の広告塔としても活躍している。
この日、15時ころからナナちゃんの「お出かけ」作業が始まった。両腕が外された後、頭・胸、腰、尻、左脚、右脚の順にパーツに分け、18時10分には解体が完了。梱包を済ませ、18時37分に化粧直しを行う京都の会社に出発した。「化粧直し」では、表面研磨や欠けてしまった部分の補修・再塗装などを行う。
ナナちゃんがいた場所には現在、帰りを待つように、6分の1サイズの妹「ミナちゃん」が鎮座。壁面には「12月1日には帰ります。探さないで下さい。ナナ」(原文ママ)の「置き手紙」と、ミナちゃんの上には「ナナちゃん、ちっちゃくなっちゃった!?いいえ、私は妹のミナです。」(同)と「私がここに立つのは激レア!会えたあなたはラッキーよ!」(同)のメッセージパネルを掲げ、留守を預かる。
ナナちゃんの再設置作業は11月30日、15時ころから始まり、ミナちゃんは16時ころ退去する予定。ナナちゃんの組み立ては17時ころから行い、翌1時に化粧直ししたナナちゃんが「現場復帰」するという。
同店広報担当の高須真奈美さんは「『姉』(ナナちゃん)ほど大きくないので、近くで写真撮影するなどしてかわいがってほしい」と話す。