名古屋駅3・4番線ホームの「ベルマートキヨスク東海中ホーム」が6月18日、セルフレジ専用店舗としての営業を始めた。
同店を運営する東海キヨスク(名古屋市中村区名駅3)は、非接触の販売ニーズへの対応と、将来的な人口減による人手不足に対処する目的で、昨年度からセルフレジの開発を進めてきた。4月に「ベルマートキヨスクJRゲートタワー」にセルフレジ2台をテスト導入したところ、朝の繁忙時にも速やかな利用の成果が得られたという。
「ベルマートキヨスク東海中ホーム」は全てセルフレジで、3台を設置。利用者は画面の案内に従い、選んだ商品のバーコードスキャン、袋詰め、支払いなどを自身で行う。新聞などバーコードがない商品は画面上のボタンで選択できる。
店内スタッフが常駐し、通勤通学時間帯の繁忙時間などには一部有人レジで対応するほか、セルフレジに不慣れな人や利用が困難な人、問い合わせなどにも店内スタッフが対応する。年齢確認が必要な酒やたばこの購入や、商品券やクーポン券の利用は、セルフレジに設置する「呼び出しボタン」で店内スタッフを呼び出して利用できる。
支払い方法は、現金・クレジットカード・電子マネー・バーコード決済。取り扱う商品は通常のベルマートキヨスク店舗と同様で、おにぎり、サンドイッチなどの日配食品、飲料、菓子、「淹(い)れたてコーヒー」、新聞、雑誌、雑貨、土産など。
セルフレジの運用開始後の様子について、東海キヨスク広報担当者の橋本勲さんは「特急も乗り入れるホームで普段はこの店を利用しないいちげん客も多いため、戸惑いが一部あったが、おおむね問題なく利用してもらえた。音声案内もあるほか、他店でもセルフレジの利用機会があると思うので、スムーズに利用してもらえたのでは。店も無人ではないので、何かあったときにサポートできる安心感がある」と話す。セルフレジ専用店舗として初めて迎えた月曜の繁忙時間は、1台を有人レジとして稼働したという。「レジ対応が不要になって生まれた時間は、売り場づくりの時間などに充てられるようになった」とも。
ガラス扉の貼り紙や新設したサイネージで、「セルフレジ専用店舗」を知らせる。店舗面積は50平方メートル。
営業時間は6時40分~23時(現在はコロナ禍で7時~22時の時短営業)。