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名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭DOORS」 新たな扉を開くきっかけに

「やっとかめ文化祭DOORS」をPRする名古屋市観光文化交流局の木口雪絵さん

「やっとかめ文化祭DOORS」をPRする名古屋市観光文化交流局の木口雪絵さん

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 名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭DOORS」が、10月28日から約3週間にわたり開催される。期間中、名古屋市内各所で約80のプログラムを展開する。

「まちなか芸披露」で披露する「ストリート歌舞伎」の過去開催風景

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 「やっとかめ」とは、名古屋弁で「お久しぶり」という意味。開催11回目を迎える今年は、名称を「やっとかめ文化祭」から「やっとかめ文化祭DOORS」へと変更した。企画を担当する名古屋市観光文化交流局の木口雪絵さんは「過去10年間の歴史を継承しながら、新たな扉を開けて一歩を踏み出すイメージとして『DOORS』と名付けた。さまざまな扉を用意し、名古屋文化を知ってもらうきっかけをつくるため、新たな取り組みにも挑戦している」と話す。

 身近な「まちなか」や劇場で伝統芸能を披露する「まちなか芸披露」は、7企画を用意。11月5日には、円頓寺商店街に歌舞伎や狂言のステージ、各種体験ブース、DJブースなどを設け、「まるごと一日やっとかめ祭り」を開催する。

 名古屋の歴史や文化を見つめ直してもらう講座「まちなか寺子屋」は、19講座を用意。参加費は内容により異なる。「方言学視点で捉える名古屋“らしさ”」では、名古屋市立大学大学院准教授の椎名渉子さんと「ゆる言語学」ラジオパーソナリティーの水野太貴さんが講師を務め、方言学を通じて「名古屋らしさ」を検証する。

 「なごや好き」のガイドが案内するツアー「まち歩きなごや」は、30コースを用意。「名古屋のご当地からくり時計めぐり~万松寺・大須観音・御園通商店街~」では、からくり時計の調査・研究サークル「はまなす団」のメンバーが、大須・伏見エリアのからくり時計を案内する。

 名古屋の和菓子にまつわる企画「なごや和菓子」は、2企画を用意。「和菓子の原点に還って、名古屋の素朴な和菓子」では、文筆家・甲斐みのりさんの紹介によるパンフレットを参考に和菓子店巡りを楽しめる。「名古屋の中心で和菓子愛を叫ぶ」では、高島屋全店の和菓子バイヤー・畑主税さんとフリーライター・大竹敏之さんのトークとともに、和菓子と酒を味わってもらう。

 「今年は新プロジェクト『ODORIBA』も始動している」と木口さん。10月28日には、「都市を、耕す。あいだで、遊ぶ。」をコンセプトにした実験的な企画を開催する。詳細は「ODORIBA」の公式インスタグラムで順次発表する。

 それぞれ、参加費・観覧料は内容により異なる。

 会期は11月19日まで。「まちなか芸披露」「まちなか寺子屋」「なごや和菓子」のチケットは販売中。「まち歩きなごや」は9月20日12時から参加予約を受け付ける。

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