名駅の映画館「ミッドランドスクエア シネマ」(名古屋市中村区名駅4)で6月7日、映画「ディア・ファミリー」の公開を記念した「愛知県の意外でおいしいやみつきメニュー!」の期間限定販売が始まった。
6月14日に全国公開の映画「ディア・ファミリー」は1970年代の愛知が舞台。医療に関して全くの素人だった小さな町工場を経営する父親が、生まれつき心臓病疾患を持っていた娘の命を救いたい一心で人工心臓の開発を始め、現在17万人以上の人に使われているという医療器具「IABPバルーンカテーテル」を誕生させた実話を基にした作品。父親・坪井宣政を大泉洋さん、宣政を支える妻・陽子を菅野美穂さん、心臓病疾患を患う次女・佳美を福本莉子さんが演じ、名古屋市、春日井市など愛知県内でもロケ撮影が行われた。
映画を応援する全3種のコラボメニューは、ミッドランドスクエア シネマを運営する「中日本興業」と、愛知県の食品メーカー「ナカモ」「春日井製菓」が共同で開発した。
ナカモのコラボ商品は2種類。「フライドポテト×桃味噌(みそ)ディップ」(680円)は、春日井市のご当地みそ「桃味噌」のディップを付けて食べるフライドポテト。「和み紅茶ラテ」(680円)は、ロイヤルミルクティーにナカモの「西京白みそ」が入ったオリジナルの紅茶ラテ。
ナカモの杉本達哉社長は「当社はみそを次の世代に残すため、いろいろな挑戦をしている。今回は、映画の絶対諦めないものづくりの姿勢に感銘を受け、協力させてもらった。コラボメニューは自信を持って皆さんにお薦めできる」と話す。
「桃味噌発展会」の森部清孝会長は「桃味噌は、春日井市でかつて親しまれていた味を復元したいという地元の思いを受けて、ナカモが諦めずにトライし続けて完成できた商品。桃の果肉が入っていて、まろやかな風味が味わえるので、ポテトにも合うはず」と話す。
「うすピーナ×クレミア」(700円)は、劇場で販売している超高級ソフトクリームクレミアに、春日井製菓の豆菓子「うすピーナ」をトッピングしたメニュー。プラス50円で、春日井製菓の「つぶグミ」をトッピングできる。
春日井製菓の高木宏幸さんは「豆は食べると音がするので、いろいろな案を考えた。すごく感動的で涙が出る映画なので、見終えて出てきた時に、塩分を補給してもらえるようなメニューにした。豆菓子を砕いたもの、そのままのものを両方トッピングしたので食感も楽しめる」と話す。
中日本興業の服部徹社長は「ナカモ、春日井製菓がこだわりを持って商品を磨き上げてくれた。当劇場は今まで、アニメとのコラボレーションなどを精力的にやってきたが、これからは地元のグルメなど、ボーダーレスに名古屋のいろいろな方々と共に魅力的なものを届けていきたい。地域を盛り上げる一助になれれば」と話す。
販売期間は映画の公開終了まで(無くなり次第終了)。