バクテリアとコラボしたアートのドキュメンタリー映画-名駅西で公開

「土中絵画」が飾られるほこら。写真=小熊 栄さん

「土中絵画」が飾られるほこら。写真=小熊 栄さん

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 名駅西の映画館シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8、TEL 052-452-6036)で現在、アートドキュメンタリー映画「猿田彦土中神社」が公開されている。

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 同作品は、昨年の行われた美術家の鈴木寅二啓之さんによる美術プロジェクトの全ぼうを追ったもの。鈴木さんは、和紙に特殊な墨で描いた絵画を土に埋め、その後掘り起こすという独特な手法を用いた作品「土中絵画」を手がける。土に埋められた絵画はバクテリアの力により変容する。監督は並木浩士さんで、このプロジェクトを知り最初から映画にしようと撮影を始めた。

 美術プロジェクトでは、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮の近くにある猿田彦神社が主催の猿田彦大神フォーラム「みちひらき」の創作部門の選出で、同神社の境内に絵画を埋める「土中絵画」を手がけた。昨年の初夏に100日間、鈴木さんの絵画3枚埋めたが、掘り起こすと2枚はバラバラになり1枚だけがなんとか形を残した。「バクテリアが強い。土と同化してしまった」と鈴木さん。

 作品を飾り付けるほこらの制作には、鈴木さんをはじめ、地元の小学生やボーイスカウトの子どもたちが参加。ほこらの天井に「土中絵画」を飾りプロジェクトは完成。「アートというとでき上がった作品をギャラリーで見るものだが、これは描いた絵画を自分の手ではなく土に委ねるというところが面白い。次のアートの形につながるのでは。美術家だけではなく地域の人も一緒になり作品づくりに参加することも新しい試みでは」と同プロジェクトアートマネジメント担当の谷さん。

 同作品について、谷さんは「でき上がった作品を見るのではなく、作品が育まれていく過程を見ることができる。アーティストの思いもすべて見られるので価値があるのでは」と話す。

 映画の公開は今月20日まで。

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