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「堀川スイーツ」開発中-「地域・人を巻き込む」コンセプトで「巻く」をテーマに公募

小学生から募った「堀川スイーツ」のアイデア。実際にスイーツに仕上げていく

小学生から募った「堀川スイーツ」のアイデア。実際にスイーツに仕上げていく

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 名古屋の中心部を南北に走る運河「堀川」を題材にしたスイーツ「堀川スイーツ」の開発が現在、進められている。企画は名古屋青年会議所と名古屋ユマニテク歯科製菓専門学校(名古屋市中村区名駅2)。

アゲハチョウの幼虫をモチーフにしたユニークなロールケーキも

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 同企画は10月1日に開催される「堀川いこまい祭」の一環で、今回が初めて。7月に「巻く」をテーマに小学生を対象に「堀川スイーツ」のアイデアを絵で募集。「巻くという動作から、地域を、人を巻き込んでいきたいという思いが始まり」と、同青年会議所・名古屋の歴史検証委員会副委員長の北岡さん。応募作品は名古屋市内のトワイライトスクールや一般から700点が集まった。

 1次審査を通過したのは31作品。30作品を選定する予定だったが「正直選び切れなかった」と同校副校長補佐の岩倉さん。「集まったアイデアは、思いつきではなく、堀川の名物スイーツにしたいという思いが一生懸命に描いてあった。堀川の歴史学習からアイデアをまとめた作品、サカナやクマなど自分が好きなモチーフを使ったアイデアなど、いずれもすてきで絞っていくのが大変だった」と振り返る。「結果報告では、目を潤ませて喜んでいただけた家庭もあり、こちらが感動を頂いた。『スイーツは食べてなくなる。だから記憶や感覚に残る仕事をしよう』と、あらためて思った」とも。

 8月21日には同校で2次審査が行われた。発案者が親子で参加し、学生と教員がアイデアを基に考えたレシピで、学生と一緒にアイデアのスイーツを実際に形にした。ロールケーキを使ってキャラクターのようにアレンジした見た目もかわいいスイーツ、クレープを使いケーキのように仕上げたものなど、絵に描いたスイーツが現実のスイーツとして並んだ。「このスイーツ作りを通して、親子の会話や共同作業などを見ることができ感動的だった。本校の学生たちもあらためて自分の実力を知ることができ、本当に良い機会だった」

 できあがったスイーツのうち15作品(予定)が商品化され、9月26日から周辺の協力飲食店で販売する。「堀川いこまい祭」では発案者自身が「堀川スイーツ」のプレゼンテーションを行い、3賞を決めるイベントも開催する。

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