名古屋市交通局（名古屋市中区三の丸3）は6月2日より、名古屋市営地下鉄東山線「女性専用車両」の実施時間帯の拡大と案内表示の変更を行った。

　同局では、名古屋で初の試みとして2002年9月より、女性専用車両を平日の朝のラッシュ時（始発から9時まで）に実施していたが、昨年11月に行ったアンケートの結果を踏まえ、夕方のラッシュ時（平日18時～21時）にも女性専用車両を設定した。

　時間拡大の決め手となったアンケート用紙は、昨年11月20日から30日までの平日に名古屋駅・伏見駅・栄駅など主要な駅で30,000枚配布されたもので、そのうち有効回答数は5,585枚だったという。

　アンケート結果によると、女性専用車両は有効回答者の約80％の人に認知されており、「女性が安心して電車に乗れる」「痴漢被害の防止になる」「男性が痴漢と疑われなくなる」などの効果が高いことも分かった。

　実施車両は、藤が丘方面行きの列車は4両目、高畑方面行きは3両目。実施案内は、ホームの乗車口および電車の窓ガラス（両側2枚）と車両側面の上方に表示され、今まで以上に目立つよう配慮したという。

名古屋市交通局