名駅の老舗串カツ店が再オープン-「待っていました」とファンの声

名駅の串カツ店「だるまや」の外観

名駅の串カツ店「だるまや」の外観

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 45年間愛され続けた後に閉店していた名駅の串カツ店「だるまや」(名古屋市中村区名駅2)が10月1日、再オープンする。

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 同店は2代目店主が体調を崩したことから、約6カ月間にわたり店を閉めていた。「人に貸すのも辞めてしまうのも忍びない。名前を残したまま、串カツを引き継げる人はいないかと、初代店主から相談を受けたことに始まった」と、同店を担当した不動産工房(名駅3)の伊藤社長。その後、街の再生などを手がけるパラマント(名駅3)が運営を手がけることになった。伊藤社長とパラマント愛葉社長も同店に客として訪れていたという。店主には、東京の繁盛店で串カツを揚げていた佐々木だんぺいさんを迎え、めでたく「3代目」として引き継がれた。

 再オープンが決まり、店の前に「10月より再オープンします」と張り紙をしたところ、「長く待ってました!」「必ず来ます」「オープンは何日ですか?」と記名でメッセージが書き込まれた。「どれだけ愛されていたのかを感じた」と愛葉社長。「再オープンが決まったことで、初代店主がすごく喜んでくれ、当時の写真を持って思い出話をしてくれた」とも。

 店舗面積は3坪弱で、「恐らく名古屋で一番小さな店では」という。同店には電話もなく、予約もできない。「小さい店だから予約を入れるとほかのお客さんが入れなくなっちゃうからね」と笑顔を見せる愛葉社長。外装、看板、郵便受けなどの小物、キッチン以外の内装はあえてそのまま使う。「店を6割方完成させて、残りの4割はこれからお客さまと店作りをしていきたい」と思いをはせる。

 主な串カツメニューは、「串カツ」「豚ばら」(以上90円)、「海老」(130円)、「ささみ」「長芋」(以上100円)、「なす」「玉ねぎ」(以上80円)など。そのほか、「やきとり」「しんぞう焼」「肝焼」(以上90円)、「ねぎま」(100円)などの串焼きメニューや、「冷奴」(200円)、「枝豆」(300円)などの一品メニューも。ドリンクは、「瓶ビール(大)」(600円)、「焼酎」(450円)、「酎はい」(350円)など。メニューは変更した部分もあるが、価格帯は変更していないという。

 佐々木さん「おすすめ」の串カツは「ささみと豚ばら」。「毎日食べても、いつでもおいしいと思う」と笑顔に。「重いイメージがあるが食べてみると軽くてもたれない。野菜も多いので女性にも人気」「串カツは、焼き鳥に比べるとポピュラーではないので、庶民の味としてもっと根付いてほしい」とも。

 営業時間は16時30分~22時30分。日曜定休。

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