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「中川運河キャナルアート」-閉ざされた運河が舞台の再生プロジェクト、進行中

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「中川運河キャナルアート」-閉ざされた運河が舞台の再生プロジェクト、進行中

名駅の高層ビルが見える小栗橋からみた中川運河。

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 名古屋港と笹島貨物駅(現あおなみ線ささしまライブ駅南方付近)を結ぶ中川運河を舞台にしたプロジェクト「中川運河キャナルアート」が現在、進行している。

 同プロジェクトの発起人で実行委員長を務めるのは、空間デザイン、インテリアショップ「like air + water」(名古屋市西区幅下1)代表の服部充代さん。名古屋駅から近いにもかかわらず注目されずにいる水辺の空間「中川運河」を開放し、アートイベントを起爆材に名古屋市民を中心に中川運河の水辺の魅力を伝える目的で企画。運河再生事業の取組みで進行しているもの。

 服部さんはニューヨークでインテリアデザインの仕事に11年間就いていた。「ニューヨークという複雑で密度の濃い街でも、ビルの1階は緑を植えたパブリックスペースにするなどの決まりや、植物が豊富な公園など憩いの場が多かった」とニューヨーク暮らしを振り返る服部さん。「マンハッタンのハドソン川沿いには、公園、サクラ並木、レストラン、ギャラリーなどがあり、のんびり日光浴やジョギング、犬の散歩など、水辺のある環境でみんなリラックスできる共有できる場所があった」。

 2002年の11月に生まれ育った名古屋に戻るが、「帰ってきたら名古屋は砂漠のようで、何て息苦しいところだと驚いた」と服部さん。リラックスできる水辺を探したが、港の方もコンクリートで固められ植物も何もないことにがくぜんとし、「安らげる水辺がほしい」と熱望していたという。

 そうした中、突然中川運河と出会うことになる。花のセットアップの仕事をしていた服部さんは、まだ日が昇る前の早朝に中川区の病院に向かう途中に道に迷い、偶然運河の橋を渡った。「渡ったときに、ここはどこ?こんなところが名古屋にあるの?」と驚き、同時にニューヨークの風景とリンクし、「懐かしくてすごくドキドキした。水面に月の光が映り、とてもきれいだったことを覚えている」。それからすぐ見知らぬ運河を調べ中川運河のことを知ったが、運河沿いは名古屋市が管理する古くからの工業地帯で、今でも一般の立ち入りが禁止されていることを知る。「川幅も広く、せっかく美しい場所なのに、近隣住民でも橋を渡る以外は水の気配を感じることができない」と嘆く服部さん。

 その後、偶然にも中川運河の再生フォーラムの開催をラジオで知り、即座にフォーラムに参加。参加後すぐに「中川運河を何とかしたい」と出演者に掛けあったが、市が管理するエリアの難しさや思いが伝わらないなど問題も重なり、なかなか前に進むことはなかった。そこからも地道にチャンスを見つけてはアクションを起こし続け、中川運河をテーマにした展示が河村たかし名古屋市長の目に触れる機会があり、そこから大きく動き始めたという。

 東京、大阪、横浜、小樽などの水のある環境には公園、ギャラリー、レストランなどエンターテインメント性のある施設が立ち並ぶ地域も多い一方、名古屋だけがいまだ工業地帯。「ほかのエリアをまねする必要はないが、このマイナスのイメージから大きくプラスに持って行き、世界も注目するような名古屋の自慢の場所になってほしい。アートの融合で非日常な、感性の育てられる空間にしたい」と意気込む。

 「具体的な場所の確保、資金調達など開催に向けさまざまな課題が残っているが、今回のアートプロジェクトこれを機に周辺住民をはじめ名古屋の人たちが興味を持ち、ワクワクするようなものとなれば」とも。

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