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最小200メートルの範囲から情報配信できるアプリ「GO近所」、東海エリアで開始

アプリ「GO近所」(イメージ)

アプリ「GO近所」(イメージ)

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 最小で200メートル四方のエリアを対象に情報配信できるアプリ「GO近所」のサービスが11月10日、東海エリア(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県浜松市)で始まった。運営はオープンハートアドバタイジング(東京都港区)。

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 「インターネットで多くの情報が埋もれていく時代。自分の住んでいるエリアの情報が欲しくて検索しても、大手の広告や同じようなメッセージが多い」と布施真人さん。3~4年前に仕事で知り合ったという齋藤雄一さんと組んで、同アプリ制作のため同社を立ち上げた。「東京では街が大きすぎる。齋藤さんが名古屋を拠点に活動することからも、まず始めに名古屋を選んだ」。ほかに小田原でも配信を開始した。

 「今、ここで行われていること」「これから街に起きること」を、必要としている人に届けたいという考えで企画・制作したという同アプリ。区役所レベルで行政からの情報のほか、地域の祭りや運動会など、「地域の回覧板や折り込みチラシ」のような利用、特売やタイムセール、イベントなどの情報のほか、観光地から特定のターゲットに向けた情報配信などを行う。テレビCMの放映も始め、現在のユーザーは約5000人。

 アプリダウンロード、利用は無料。対象端末はスマートフォン、PC。アプリ上で、現在の位置情報を取得すると配信中の最新情報の一覧が表示され、クリックすると詳細情報が表示される。受信エリアを設定することもできる。

 配信料は配信通数に応じて有料(500通単位で、配信料は2.5円)。1日200通まではエリア指定も自由で無料で利用できる。「200通発信してみて、どの時間、どのエリアに効果があったかなど確認しながら活用していくことができる」と齋藤さん。基本のフォーマットに必要な原稿、写真や動画などの情報を入力していく仕組み。広告の見た目、情報構成などをオリジナルで制作するサービスも有料で行う。

 例えば、平日の朝、保育園に子どもを送り届けた後の時間帯に主婦層を狙って「今、パンが焼き上がった」という街のパン店、ランチタイムを狙ったカフェや移動弁当店など街にある店舗からの情報などのほか、「ネコがいなくなった、探してほしい」という個人の利用も可能。

 運営は、各エリアでファシリーテーターを募集し地域で行うスタイル。その街が好き、住んでいる、応援したいという「街と人をつなげるキーパーソン」を立て、商店、行政などと協力しマーケティングなどを考えて情報配信。「広告のマーケティング、構成、デザインなど地域でお金を作る仕組みを作ってもらう。それがファシリーテーターとして仕事になることを期待している」。

 現在、東日本大地震の被災地でのサービス開始も進行中。行政からの大切なエリア情報や、地域をつなげる情報の場に活用していくという。

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