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名古屋の音楽バンドが中村文化小劇場で公演-地元中学生もコーラス隊で参加

名古屋市演劇練習館「アクテノン」での練習風景

名古屋市演劇練習館「アクテノン」での練習風景

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 名古屋市中村文化小劇場(名古屋市中村区中村町茶ノ木25)で4月18日、名古屋在住の音楽バンド「レミ街(がい)」によるコンサート「the Dance we do」が開催される。企画は、PAN・アートカンパニー(人形劇団パン)と中村文化小劇場の共同主催。

バンドリーダーの荒木さんと中学生コーラス隊

 「レミ街」は通常、ボーカル、ベース、キーボードの3人で活動しているが、同コンサートでは、コーラス隊に公募で集めた名古屋市中村区の中学生を起用する。同企画は同バンドのリーダー・荒木正比呂さんが、人形劇団パンの公演を初めて見たことがきっかけ。「子どもたちが目を輝かせて見ている姿に感動した。これまでは小劇場の存在も知らなかった」と振り返る。

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 「もともと、ライブハウスだけではなく活動の幅を広げたいと思っていた」と話す荒木さんが、人形劇団パンに「名古屋の小劇場でライブ公演を行いたい」と提案。PAN・アートカンパニーの佐藤愛美さんが演出などをプロデュースし、「自然界をテーマにしたストーリーのあるライブステージ」の企画を進めたという。

 今回会場となる中村文化小劇場は現在名古屋市内に13カ所ある公共文化施設「文化小劇場」の設置1カ所目。「身近に文化活動の場がほしい」という地域からの要望をもとに1991(平成3)年に設置した。豊国神社の緑に囲まれた立地で、「風景もきれい。ホール内の雰囲気も気に入った」(荒木さん)ことから同小劇場を希望し劇場側も企画に賛同し実現に至った。

 「中村文化小劇場の館長から『現在は区民でも場所さえ知らない人も多い』と聞いた」と話す佐藤さんは「せっかく中村区で開くのだから、区民の皆さまにも参加してもらい、中村文化小劇場に足を運んでもらおう」との思いから、地域の人と一緒に作り上げる「新しい音楽コンサート」を軸に企画を進めた。

 通常メンバーに加えギター、ドラム、サクソホン、フルート、バイオリン、チェロなど楽器のほか、中学生コーラス隊、ダンススクール「AMS(アムス)」(中村区)を導入したステージを初開催する。舞台上には造形作家・高橋政行さんの植物をモチーフにした巨大オブジェを設置し照明によりさまざまな表情を映し出す。

 中学生コーラス隊の導入は、かねてから「コーラス隊を入れたい」というボーカルの深谷彩さんのアイデアから。中学生にターゲットをしぼり中学校を通して募集チラシを配布。2400人いる中から、男子中学生2人、女子中学生7人が集まった。バンドとの練習は12月から始まった。「最初はあいさつや返事もままならず、歌声も本当に小さかった。バンドメンバーとも中学生同士とも打ち解けるのに時間をかけた。そんな中でも9人誰一人欠けることなく練習を続けてこられた」と佐藤さん。

 コーラス隊のメンバーは「歌が好きで応募してみた。みんなと話ができるのも楽しい。歌詞がまだとんでしまうことがあるので家で練習している」(髙橋ひとみさん・中1)、「チラシを見て面白そうと思い、ステージに立ってみたいなと思い参加した」(長瀬亜美佳さん・中2)、「みんなでいろいろ工夫して練習している。当日は心配もあるけどやり切るよう頑張る」(上田湧太さん・中2)、「事前に渡された音源を聞いて分析して練習に挑んでいる。レミ街さんの初の小劇場でのコンサートに中学生の僕らが参加できるのがうれしい」(山田明弘さん・中2)。

 当日演奏するのは17曲。うち5曲にコーラス隊が参加する。荒木さんは「思っていた以上に楽しい。ポップス音楽であることでいろいろな広がりを作れることを実感した」と話す。コーラス隊については、「子どもが参加するからといって子どもっぽくしたくはなかった。今回は大人でも難しいキーやテクニックを必要とした楽曲だが、子どもたちは物覚えが早く技術の習得が早い」。「桜の咲くきれいな時期に開催できる。メンバーと一緒に楽しめれば」とも。

 「今回の企画でレミ街の音楽ステージの発表ができるだけなく、いろいろな人に『こんなこともできるんだ』と見ていただき、名古屋で公共施設の新しい活用法が生まれたらと思う。名古屋市に根ざす文化企画にしていきたい」と佐藤さん。

 17時開演。チケット料金は前売り=大人2,300円、高校生以下1,000円(当日券は各500円増し)。チケットは名古屋市文化振興事業団チケットガイド、ローソンチケットで販売する。当日はコーラス隊も参加したCD(1,000円)も販売する。

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