「中川運河」を舞台にしたアートへの助成事業「ARToC10(アートックテン)」のPR企画「中川運河で現代アートやってるってほんと!?」が8月29日、リンナイ旧部品センター(名古屋市中川区広川町4)で行われる。
同助成事業は、2012年に名古屋市と名古屋港管理組合が策定した「中川運河再生計画」の趣旨に賛同したリンナイからの寄付を活用したもので、名古屋都市センターが手掛ける。今年で3回目。
助成対象のプログラムは、名古屋駅西の映画館「シネマスコーレ」が手掛け、俳優の田中要次さんら4人の監督がメガホンを取る短編映画「Filmusic(フィルミュージック) in 中川運河・夏」のほか、映像インスタレーションやパフォーマンス、ウェブに展開する「中川運河映像アーカイヴプロジェクト」、アーティストスタジオ「水辺に生息するアート-リミコライン アート プロジェクト」の3つ。
当日は、ドイツ語で「森」を意味する「wald(ヴァルト)」をタイトルにした映像インスタレーションとパフォーマンスの作品を展開。手掛けるのは映像作家の伏木啓さん、美術家の井垣理史さん、作曲家の牛島安希子さん。中川運河に架かる長良橋北東にある会場のリンナイ旧部品センターは床面積2000平方メートルを超える建物。もともと戦後に練炭工場として建てられたもので、改装・増築しながら1978(昭和53)年~2013年まで、同社製品の部品の保管、出荷機能を担う拠点として約100人が働いていたという。同パフォーマンスでは、海、港、運河、物流、人と人、人と自然の関わりなどを想起させる作品だという。
助成対象者と中川運河に関わりの深い人によるトークセッションも開催。各プログラムの解説や地域との関わりと現代アートについて意見交換する。
映像インスタレーション=12時30分~13時30分、18時~19時、パフォーマンス=13時30分~14時15分、19時~19時45分、トークセッション=14時30分~16時。会場にはケータリングが出店する。前日の28日には、映像インスタレーション=18時~19時、パフォーマンス=19時~19時45分が行われる。
いずれも入場無料。