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名駅で映画「クリーピー」舞台あいさつ 西島秀俊さんら来名

ミッドランドスクエアシネマで行われた映画「クリーピー 偽りの隣人」舞台あいさつ。(左から)竹内結子さん、西島秀俊さん、黒沢清監督

ミッドランドスクエアシネマで行われた映画「クリーピー 偽りの隣人」舞台あいさつ。(左から)竹内結子さん、西島秀俊さん、黒沢清監督

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 名駅の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」(名古屋市中村区名駅4)で6月7日、映画「クリーピー 偽りの隣人」の舞台あいさつ付特別上映会が行われ、出演の西島秀俊さん、竹内結子さん、黒沢清監督が登壇した。

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 同映画は日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕さんの小説「クリーピー」が原作。「トウキョウソナタ」「岸辺の旅」など国内外で高い評価を受ける黒沢清監督がメガホンを取り、奇妙な隣人への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく夫婦の恐怖を描く。出演はほかに香川照之さん、川口春奈さん、東出昌大さんら。

 刑事を退職した犯罪心理学者・高倉(西島さん)は、妻の康子(竹内さん)と共に新居で平和に暮らしていた。ある日、元同僚の刑事・野上(東出さん)から6年前の一家失踪事件の分析を依頼された高倉は、事件の唯一の生存者・早紀(川口さん)の記憶を掘り起こすが、真相にたどり着けない。一方、康子は隣人の西野一家に奇妙な引っ掛かりを感じていた。

 3人が登場すると満員の客席から大きな拍手が起きた。西島さんは「名古屋の皆さんとお会いできて本当にうれしい。今日は楽しんでいただけたら」とあいさつ。竹内さんは「私はこの作品が本当に大好き。皆さんに見ていただけるのが楽しみで仕方ない」と客席を見渡した。

 黒沢監督は「2人が出演しているからと気軽に足を運んだ人もいると思うが、この映画はちょっと見るのに覚悟がいるかもしれない。今は明るく話している2人が、映画の中でどんな風に変化していくか、楽しみにしてほしい」と呼び掛けた。さらにネタバレ寸前まで踏み込んで作品の魅力を語ろうとする監督に、2人がひやひやする場面も。

 緊張感に満ちたサスペンススリラーだが、撮影現場は明るかったという。「いつも香川さんが全力で盛り上げてくれた。大体、香川さんが話し始めて、竹内さんが巻き込まれていく」と西島さんが話すと、黒沢監督は「ハードな演技を要求される場だとバランスがあるのかも。カメラが回っている時は暗い表情をしていても、カットがかかるとすぐ3人で集まって笑っている。楽しそうで気になってしかたなかった」と振り返る。

 この日は映画のヒットを祈願して「菓子まき」を実施。菓子まきは結婚式などの祝い事の際に家の2階など高い所から近所に住む人々に菓子を振る舞う風習で、名古屋舞台あいさつのみで行われた特別企画。3人が菓子を客席に投げ入れると、観客は大きく手を広げて受け取り、声援を送った。西村さんは「こんなに盛り上がるなら、香川さんも連れてくれば良かった」と笑顔を見せた。

 最後に3人は「クリーピーは英語で気味が悪いという意味。日本を代表する俳優たちが勢ぞろいして、腕によりを掛けて作り上げた極上の気味悪さを、たっぷりと味わってほしい」(黒沢監督)、「大興奮の悪夢だったと、見終わった後につぶやいていただけたら最高にうれしい」(竹内さん)、「本当にすごい作品。見終わった後は皆さんもクリーピー仲間として、周りの方を誘って劇場に足を運んでいただけたら」(西島さん)と映画の成功を願い、会場を後にした。

 6月18日からミッドランドスクエアシネマほかで全国ロードショー。

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