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中川運河かいわい舞台にアート事業 水上美術館、地元神社でコンサート

ARToC10の舞台になる中川運河

ARToC10の舞台になる中川運河

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 中川運河(名古屋市中川区~港区)を舞台にしたアート助成事業「中川運河助成(ARToC10)」の本年度の事業内容が6月20日、発表された。

中川運河と堀川を結んでいた松重閘門

 同事業は2013(平成25)年度に始まり本年度で7年目。中川運河を舞台とする市民交流や創造活動が継続的に行われるよう支援する目的で、ささしまライブ24地区に隣接する最北の堀止から、南は長良橋まで、東は松重閘門(こうもん)がある南北橋までの運河沿い周辺「にぎわいゾーン」の魅力向上につながる作品発表やワークショップなどアートへ助成する。リンナイ(中川区)の寄付を活用し、名古屋まちづくり公社名古屋都市センター(中区)が運営する。

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 昨年度から助成金額上限300万円の「プロジェクト部門」と、同50万円の「トライアル部門」の2部門を設定。同事業担当者は「応募の敷居を下げたことから、本年度は8組ものアート活動家による多様なプログラムが展開されることになった」と話す。

 本年度の主な事業内容は以下の通り。西宮神社(中川区月島町11)本殿を舞台に現代音楽のコンサートなどを開くクロスバウンダリー ~人と神社と運河をつなぐ」(8月10日、9月29日、11月3日)、名古屋駅西の映画館「シネマスコーレ」が手掛ける中川運河の「春」の魅力を感じる短編映画3本の制作「Filmusic in 中川運河・春」(上映会=8月2日、中川生涯学習センター)、松重閘門の水面に電子植物を浮かべる「中川運河の水面に咲く電子植物」(11月2日)。

 中川運河堀止緑地では、不要なプラスチック製品を使い子どもらが作ったオブジェをソーラー蓄電システムで動かす水上美術館「RECYCLE ART MUSEUM ON NAKAGAWA CANAL」(イベント=8月6日、展示期間=8月11日~31日)、「アートテント」を展示するワークショップと野外インスタレーション「ナカガワ・アートキャンプ」(10月12日~14日)など。

 もともと工業地帯だった中川運河かいわいは近年、ささしまライブ24地区のまちびらき「キャナルパークささしま」や、運河沿岸用地に喫茶店がオープンするなど変化している。「運河の水辺がより身近になって、アート活動を目にしていただける機会が着実に増えてきた。実際にARToC10が始まった頃から何度か参加しているアート活動家は、観覧者が増えたと実感しているよう」と担当者。

 ARToC10では周辺の小学校でワークショップを開くほか、コンサートなどイベントの会場に神社など「地元にとって大切な場所」を借り、地元自治会や消防団に当日の運営や警備のサポートを受けることで、「地域と連携し応援していただける活動にもなりつつあると感じている」とも。

 「今後もアートという非日常の楽しみを通じて、地域の方には中川運河の魅力を再認識してもらう機会に、市民の方には知ってもらえる機会になれば。継続的に活動して機会をつくり続け、徐々に浸透させていくことが大事と思う。その成果として、地域に根付いた活動となり『中川運河といえばアート』と言われるようなまちの魅力の一つになれば幸い」と話す。

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