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名古屋の映画監督が名古屋空襲伝える活動 「力強い日本人の姿も知ってほしい」

ドキュメンタリー映画「名古屋空襲を語る 今を生きる人へ」DVDなどを手にした映画監督の森零さん

ドキュメンタリー映画「名古屋空襲を語る 今を生きる人へ」DVDなどを手にした映画監督の森零さん

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 「名古屋活動写真」(名古屋市西区那古野2)代表で映画監督の森零さんが、自身で記録してきた名古屋空襲体験者の思いを伝える活動の幅を広げている。

映画監督の森零さんのドキュメンタリー映画作品や書籍

 名古屋活動写真は名古屋や東海地区の文化・芸術・歴史を映画にして保存していくことで、地域に貢献することを目的として集まった集団。これまでに、名古屋城、名古屋城築城のために掘削された運河・堀川などをテーマにしたドキュメンタリー映画を製作してきた。森さんは専門学校で映像講師も務める。

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 名古屋開府400年を機に製作したドキュメンタリー映画「名古屋の山車祭」(2011(平成23)年2月完成)の撮影で出会った元軍人の人から、名古屋空襲の話を聞く機会があったことをきっかけに、次は名古屋空襲をテーマにした映画を作ることを企画。70歳~98歳(当時)の戦争経験者、一人ずつにインタビューを行い、同年12年にドキュメンタリー映画「名古屋空襲を語る 今を生きる人へ」が完成した。同作は冊子(2013(平成25)年初版)にも展開し、今年12月に500部を増刷し、販売と関係者への配布を行う。

 来年1月には椙山女学園で「名古屋空襲を語る」の上映と講演を控えている。同校では修学旅行で長崎を訪れることが恒例だが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で長崎への修学旅行が中止になり、地元で戦争について学べることとして、森さんに依頼が来た。これまでにも「名古屋空襲を語る」の映画の上映会は行ってきたが、高齢者の参加が多かったという。

 森さんは「戦争体験を話せる人がますます減ってきている。零戦搭乗員の原田要さんをはじめ、当時のことを話してくれた戦争経験者の皆さんの生の声を受け止めている自分が、代弁者となって、できるだけそのまま伝えるという役目を果たす時期がいよいよ来た」と話す。

 「大切な恋人や家族が戦争の被害に遭った、あの頃の少年少女たち。悲惨な記録だけでなく、何もないところから今の日本を作ってきた力強い日本人の姿、その血が自分たちにも流れているんだということを伝えたい」と意気込みを見せる。

 今後は特に若い人に伝える場をこれから増やしていきたいという。

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