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ウェスティンナゴヤキャッスルで「発酵女子会」-発酵食品とワインテーマに

講演を行う小泉武夫さん(左)と上野万梨子さん(右)

講演を行う小泉武夫さん(左)と上野万梨子さん(右)

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 ウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋市西区樋の口町3)で10月27日、愛知県の発酵食品とボルドーワインを楽しむ「発酵女子会」が開催される。運営はルージュ・プロジェクト実行委員会。

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 同実行委員会の北村さんは3年前、別のイベントを通じて愛知県内の発酵調味料のバラエティの豊かさに驚いたという。「愛知で生まれ育って、赤みそなどの発酵調味料が料理に使われることはとても自然なことだった。知らず知らずに口にしていた」と振り返る。

 「愛知は『発酵王国』。自動車や飛行機などハード面だけではなく、おいしい『ものづくり』も盛んな所。肉や魚、野菜、果物などの食材と一緒に、みそやみりん、酢といった調味料も特産で、大切な観光資源」と北村さん。「愛知県の健康寿命は、女性が国内3位、男性は国内1位というデータが出ている。大人に向けた食育として、若い人にも発酵食品に関心を持ってほしい」と同委員会を発足。今回がそのキックオフイベント。

 「フランス・ボルドー市副市長とのご縁を得て」開催となった同イベントは、「食をコミュニケーションのツールとして、海外にも目を向けた食文化の交流になれば」と話す。ボルドーに目を向けた点については、「愛知の県民性と似ているところがある。コンサバな気風で、良質なものが分かる目を持っている人が多い。赤みそと赤ワインなど、共通の発酵食文化を持つことで、同じ食文化の深さを分かり合える都市」

 当日前半は、発酵文化研究家の小泉武夫さんが「我が心に残る発酵食品」をテーマに講演を行う。「発酵といえば小泉さんと言われるほど、話が面白くて人気の先生。学術的に発酵文化の特色を聞き、作り手の話を聞いて、発酵食品をもっと知ってもらいたい」と北村さん。会場には、発酵文化に貢献している県内の団体や企業の展示ブースも展開する。

 後半は、料理研究家の上野万梨子さんと同ホテル料理長の古岩井シェフによる「発酵フレンチメニューをボルドーワインと楽しむ」ディナー・トークショーを開催。赤みそ、たまり、しょうゆ、みりん、酢、豆乳グルト、酒かすなどの発酵食品と愛知県内外の野菜や海産物、肉や乳製品を使った発酵食フレンチ、料理に合わせたボルドー産のワインを用意。「上野さんは、家庭でできるフランス料理を紹介するカリスマ的存在。当日のメニューは、お持ち帰りレシピも付いてくるので、今後のお料理のヒントになれば」。

 「愛知の発酵食品の素晴らしさを再発見してもらい、発酵調味料を使った料理とワインを一緒に楽しむ食卓の可能性を広げるきっかけになればうれしい」と、来場を呼び掛ける。

 開催時間は15時30分~19時30分。会費は1万5,000円。

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