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名駅「ナナちゃん」前で狂言披露-伝統芸能テーマ「やっとかめ文化祭」で

名古屋駅前の「ナナちゃんストリート」で開催された「辻狂言」の様子

名古屋駅前の「ナナちゃんストリート」で開催された「辻狂言」の様子

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 名古屋に根付く伝統芸能をテーマに、各所でプロジェクト「やっとかめ文化祭」が始まっている。

「ぜひ能楽堂にも」と呼び掛ける狂言師の佐藤友彦さん

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 11月1日には、名古屋駅前の「ナナちゃんストリート」で、狂言師の佐藤友彦さんと佐藤融さんによる「辻狂言」が行われた。狂言はもともと、庶民的で娯楽性の高い芸能。「言葉遣いか少し違うだけ。日常の面白いことをテーマにして、難しいことは何もない」と、佐藤さん。狂言披露の前に、友彦さんがストーリーを解説し、分かりやすいように工夫。通りに舞台を設置し、「まちなか」で山賊の物語「文山賊 (ふみやまだち)」を披露した。週末の夕方、多くの人が行き交う中、たくさんの人が足を止めて観覧した。

 「芝居、狂言などは、もともとは屋外で開催され、人々を楽しませていた。次第に能の舞台が作られるようになったり、江戸時代、歌舞伎が流行(はや)ったころにも舞台の上で行われたりしていた。今回の辻狂言で、初めて狂言に触れる人も多いと思う。狂言をはじめ伝統芸能に出合ってほしいという目的。興味を持っていただいた方に、ぜひ本物の舞台でみてほしい」と呼び掛けた。

 今後、大須商店街、若宮大通公園、金山総合駅連絡橋などの「まちなか」で、辻狂言のほか、日本舞踊西川流師範の西川千雅さんが手掛けた「平成殿様踊り」、「箏(こと)」「長唄」などの披露、大正琴の演奏が行われる。そのほか、名古屋能楽堂や、大須演芸場を会場にしたイベントも開催。

 詳しいスケジュールなどは、ホームページで確認できる。

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