名古屋の城下町・円頓寺商店街で観光イベント「散歩日和」-着物客に特典も

「名古屋下町散歩日和」が開催される円頓寺商店街・四間道界隈

「名古屋下町散歩日和」が開催される円頓寺商店街・四間道界隈

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 円頓寺商店街、円頓寺本町商店街、四間道界隈(名古屋市西区那古野1・那古野2)で11月10日から、名古屋の城下町「西区円頓寺両商店街」の若い担い手を中心に集う有志「那古野(なごや)下町衆」主催の観光イベント「名古屋下町散歩日和」が開催される。

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 「那古野下町衆」は、地元商店街からだけでなく名古屋で活躍するクリエーターや建築家、大学関係者などが集まり、新しい町づくりを考えるために発足した「まちづくり集団」。同イベントは彼らの初企画で、「和」や「着物」にまつわるイベントを用意し、同商店街をはじめ名古屋市の町並み保存地区に指定される「四間道(しけみち)界隈」(那古野1)の魅力をより多くの人に知ってもらうのが狙い。

 同イベントは、名古屋観光コンベンションビューロー(中区栄2)が国内外の観光客が名古屋に訪れたくなるユニークなプロジェクトを一般から募集し上限200万円の助成金を支給する「名古屋観光ヒートアップ選定事業」にも選ばれた。

 開催のきっかけについて、四間道にあるアンティーク・リメイクショップ「月のののうさ」(那古野1)オーナー兼「那古野下町衆」メンバーのカワカタミカコさんは「私が仕事で着物リメークを扱っていることもあり、町と関わることができる『和』のイベントを開催したいとずっと思っていた。円頓寺・四間道界隈は、名古屋駅や名古屋城に近い場所でありながら昔の風景が残る場所。古い下駄屋さんや着物屋さんなど『和』の空気が漂う町並みで老舗も多く、タイムスリップしたような感じも。昔ながらの長屋が残る四間道は、着物を着て歩くとその風景の一部になった気になる。そんな風情ある空間を着物で歩き、名古屋駅周辺の大都会の雰囲気とのギャップや『和』の雰囲気を存分に楽しんでもらえたらと、この企画を打ち出した」と話す。

 期間中は着物を着ているとサービス協賛店で特典が受けられ、協賛店での買い物や他エリアでのイベント参加で3ポイント集めると記念グッズを進呈するなどので特典を用意する。

 そのほか、多目的空間「藁の棲(わらのすみか)」(那古野2)で昔の着物やおもしろい下駄(げた)などを展示する「昔きものと変わり下駄展」や、明治26年創業のはきもの店「はきもの野田仙」(那古野1)の久路里まりさんによる下駄の選び方・楽しみ方のレクチャーなど「着物」に関連するさまざまな企画も用意。

 カワカタさんは「無料のレンタル着物を用意した『着物の着付け教室』や着物でまちを歩く『ガイド付きツアー』など、数には限りがあるが、なるべくたくさんの人に気軽に着物を着て町を歩いていただける機会を用意している。今回が初企画だが、一度きりと言わず長く続けられる企画になるよう頑張りたい」と意気込みをみせる。

 開催は11月16日まで。

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