名古屋の地下街「エスカ」でワンセグ受信-電波遮へい対策事業で

セレモニーで。テープカットが行われた後、会場モニターに高校野球中継が映し出された

セレモニーで。テープカットが行われた後、会場モニターに高校野球中継が映し出された

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 名古屋駅西地下街の「エスカ地下街」で3月31日、中部地区初となるワンセグ放送、AM・FMラジオ放送のサービスが始まり、セレモニーが開催された。

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 同事業は、社団法人デジタルラジオ推進協会が主体となり、総務省による地下街などにおける電波遮へい対策事業の補助を受け、エスカ地下街と在名放送事業者による名古屋市地下街電波遮へい対策事業協議会で整備したもの。

 地下街は一般的に放送電波を受信することは難しいが、地下街の地上部に設置したアンテナで電波を受信し、地下街の再送信装置に伝送。地上放送と同一チャンネル・同一周波数で複数のアンテナから再送信する。地下街でも、災害情報、経済情報、スポーツ中継などがリアルタイムで途切れることなく、良好に受信できるようになった。

 東京の「八重洲地下街」と神奈川県の地下街「川崎アゼリア」は2007年から、大阪地下街「ホワイティうめだ」「なんばウォーク」は昨年からサービスを開始。中部地区ではエスカ地下街が初めてとなる。

 セレモニーでは、「地下という閉鎖空間で電波の空白地域だった。その問題を解消するため昨年末から工事を行い、今日を迎えられうれしく、晴れ晴れしい気持ち」とエスカの木内正洋社長。「災害時の安全性の確保、情報サービスの向上。安全、快適、満足度の高い地下空間にしていきたい」とも。

 NHK名古屋放送局の技術部・小林和正部長は「地下街でも一般放送番組をリアルタイムで視聴できる。歩きながらなど利便性が向上した。ワンセグ携帯が普及する中、独自のサービスを検討している」。

 セレモニーには、中部地区の地デジ推進大使の名古屋のテレビ局のアナウンサーも参加。東海テレビの勅使河原アナウンサーは「東海テレビのお昼のドラマ。展開が早いのでエスカでお買い物をしながらチェックしてほしい」。NHK橋本アナウンサーは「高校野球が始まっているので、テレビとラジオどちらでも楽しんでもらい」など、それぞれコメントした。

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