名鉄は1月15日より、名鉄バスセンター、名鉄百貨店メンズ館、名鉄グランドンホテルなどが入居する「名鉄バスターミナルビル」（名古屋市中村区名駅1）の営業を再開する。

　同ビルは、名鉄百貨店3館一体化改装工事の一環として、バスセンター施設の利便性向上とバリアフリー化、商業テナントビルとしての収益性向上を主な目的に改装工事を行っていた。3～4階のバスセンター部分は、バス通路天井部分のアスベスト除去と併せて2005年12月より改装工事に着手。昨年9月から供用を開始した3階部分に続き4階部分の整備完了により、本来のバスセンターとしての機能を回復する。

　今回のバスセンター改装工事では、安全対策として3階と4階の乗車ホームにホームドアを設けたほか、各乗り場にLED式案内表示設備や、バリアフリー化を図るためエレベーター3基を新設した。4階には旅行センターや観光インフォメーション、物販・喫茶などの施設を設け、サービス機能、利便性や快適性、回遊性の向上を図る。　

　さらにバスターミナルビル工事では、1階の自由通路部分や6階の名鉄百貨店本館連絡通路などの一部を店舗スペースに改装し、商業ビルとしての収益性向上を図るという。改装後の名鉄バスターミナルビル地下1階～6階の商業スペースは、これまでの約3割増となる19,627平方メートルになる見込み。改装工事全体の竣工は3月を予定しており、名鉄百貨店全館グランドオープン時（2007年3月末）には、4階部分でも名鉄百貨店本館とメンズ館が行き来できるようになるという。

　また環境整備の一環として進めている1階ピロティ部分のリニューアル工事については、天井・柱・壁・床・照明などを一新し、名鉄百貨店の全館グランドオープンに合わせて完成予定で、「名古屋近鉄ビル」横の道路に面した1階通路部分についても今年1月中旬より改修工事を行い、同4月末の完成を目指す。

名古屋鉄道