名古屋城で「名古屋平成中村座」公演―江戸時代の芝居小屋を再現

名古屋城内・二之丸広場に仮設される芝居小屋(イメージパース)

名古屋城内・二之丸広場に仮設される芝居小屋(イメージパース)

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 名古屋城内・二之丸広場で9月4日~26日、中村勘三郎さん率いる「名古屋平成中村座」の興行が行われる。東海テレビ放送(東区東桜1)が開局50周年を記念して行う。名古屋市も共催し、「名古屋開府400年祭プレイベント」の一環でもあることから、名古屋城内で初めて本格的な歌舞伎公演の実現が決まった。

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 中村勘三郎さんが江戸時代の芝居小屋を再現したいという思いから生まれた「平成中村座」。小屋の正面には中村座の定紋「角切銀杏(すみきりいちょう)」、天井には「中村座」と書かれた大ちょうちんがあり江戸時代の中村座そのものを再現するのが特徴。

 名古屋では2006年9月に同朋高等学校(中村区稲葉地町)の体育館を芝居小屋風に改装して開催しているが、専用劇場を用い約1カ月という長期公演は今回初めて。江戸時代の雰囲気そのままの芝居小屋で上演する演目は昼公演が、浅草、大阪、ニューヨークなどで絶賛を浴びた「法界坊(ほうかいぼう)」、夜公演が「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」「極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)」「元禄花見踊(げんろくはなみおどり)」を予定する。

 歌舞伎というと敷居が高いイメージがあるが、江戸時代のころは飲み食いしながら見るほど庶民の娯楽で気軽なものだった。舞台と客席が近く、役者と観客が一体化できる『平成中村座』の公演は、そんなカジュアルな雰囲気を再現した歌舞伎。大変好評で昼公演のチケットは完売だが、「多くの人に来ていただいて楽しんでもらえるよう」当日立ち見席を用意する予定。

 主な出演者は、中村勘三郎さん、中村扇雀さん、中村橋之助さん、坂東彌十郎さん、中村勘太郎さん、中村七之助さんほか。

 開演時間は、昼公演=11時30分、夜公演=16時。料金は、松(桟敷)・竹席=15,000円、梅席=12,500円、桜席=11,000円、お大尽席=36,000円。チケットは名古屋平成中村座事務局、チケットぴあで発売中。

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