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名古屋駅近くの古民家長屋を守る クラウドファンディングで改修支援募る

手前が改修対象の古民家

手前が改修対象の古民家

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 名古屋駅近くの「四間道(しけみち)沿い」で現在、風情ある古民家長屋を「住まい」に再生する、プロジェクトが進められている。

四間道を挟んで東側には土蔵が並ぶ

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 同プロジェクトは、空き家対策に取り組む有志団体「ナゴノダナバンク」代表で建築家の市原正人さんが中心になり進めている。

 名古屋城築城とともに多くの商家が住み街を作ってきた四間道では、道を挟んで東側に土蔵、西側に町家が立ち並び、那古野エリアでまち並み保存地区に指定されている。

 近年、円頓寺商店街を含む那古野かいわいは、空き家や空き店舗を活用した店が多くオープンし注目の場所になっている。市原正人さんは「店舗開発が進み盛り上がっているが、無秩序に開発されることで、まちなみまで変わってしまう危険性があることを少し危惧している」と話す。

 同プロジェクトでは、クラウドファンディングサイト「Ready for(レディーフォー)」を通じて資金を集め、まち並み保存地区内にある築120年以上という長屋の一部を改修する。「駐車場計画が持ち上がったことを機に地域住民から『何とかならないか』と声が上がった。まちにとってどう使われるといいかということに向き合った。四間道は暮らしている人が多いエリア。建物はもともとの用途である住居としての再生することで、まちの魅力を損なわないと行き着いた」と市原さん。

 古いまちなみを再現する目的で、増築部分を撤去し古民家の外観をオリジナルに戻す工事を行うほか、新建材の内装を撤去し、伝統構法の真壁造りを内装に採用する。「新築とはまた違う良さ、味わえない感じがある」(市原さん)。

 目標額は500万円。支援金額は5,000円~50万円を設定し、リターン品に、支援者の名前を掲載する記念冊子や記念イベントへの招待、四間道古民家への宿泊招待(朝・夕食時付き)などを用意する。

 同プロジェクトへの資金支援は9月29日23時まで受け付ける。

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