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名駅西で映画「14の夜」舞台あいさつ 足立紳監督が来名

来名した足立紳監督(左)

来名した足立紳監督(左)

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 名駅西の映画館「シネマスコーレ」(名古屋市中村区椿町8)で12月6日、映画「14の夜」の舞台あいさつ付き先行上映会が行われ、足立紳監督が登壇した。

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 「百円の恋」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立さんの監督デビューとなる同作。1987年の田舎町を舞台に、悶々(もんもん)とした日々を過ごす中学生男子たちの青春を描く。主演の犬飼直紀さんはオーディションで抜擢。出演はほかに浅川梨奈さん(SUPER☆GIRL)、門脇麦さん、光石研さんら。主題歌はキュウソネコカミが担当した。

 足立監督は拍手の中、同館スタッフ・坪井篤史さん、配給の「SPOTTED PRODUCTIONS」直井卓俊さんと共に登壇。足立監督は「寒い中、来ていただいてありがとうございます。楽しんでください」とあいさつした。

 もともと監督志望だったという足立監督。「この映画の元ネタ自体は、8年くらい前からプロットを書いていた。『百年の恋』が少し評判になったので、自主映画でやってみようと準備を始めた時にプロデューサーが声を掛けてくれた。監督をしたのは、映画学校の卒業制作以来。その時は監督の才能がゼロと太鼓判を押された。22年かかって、ようやく監督をすることができた」と話す。

 AV女優がサイン会に来るという噂を聞いた少年たちが、町で唯一のレンタルビデオ店に向かうストーリーは、足立監督の中学時代の実体験が6割と話す。「中学2年の時に住んでいた街に初めてレンタルビデオ店ができた。オープン1周年記念に今でいうAV女優の方が来てサイン会をするという噂がたって見に行ったが、実際にはそんなイベントは無かった。いつかこの1日を脚色して映画にしたいと思っていた。渾身の1作ですが、プロデューサーからは『百円の恋』の評価が無ければ絶対に企画として成立しない話と言われた」と笑顔。

 キャストについては「男子中学生4人はオーディションで決めた。皆、演技経験のほぼ無かった子だけれど、素晴らしい俳優。リハーサルを1カ月くらい重ねて、一緒に頑張った。浅川さんやヤンキーグループを演じたメンバーも含めて、若い俳優たちとのいい出会いがあった映画。全員、心の底から売れてほしい。光石研さんほか、日本映画界の名バイプレイヤーもたくさん出ているので、楽しんでほしい」と話す。

 最後に足立監督は「東京と名古屋の2カ所のみ、聖なる夜から公開が始まる。中学生男子が真夏にAV女優のサイン会を目指すというクリスマスにぴったりの映画。今日のお客様の口コミにかかっているので、大至急、宣伝してほしい。8割笑って、2割切なくなるような作品なので、映画館で楽しんでいただけたら」と呼び掛けた。

 映画は24日から公開。

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