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名駅で「日の目を見なかった」ホラー&珍品映画祭-映画業界人が企画

「NAGOYA アメージング・カルト映画祭!?」(掲載作品はイメージ)チラシを手にしたシネマスコーレの坪井さん

「NAGOYA アメージング・カルト映画祭!?」(掲載作品はイメージ)チラシを手にしたシネマスコーレの坪井さん

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 愛知県産業労働センター(名古屋市中村区名駅4)10階会議室(1009号室)で11月6日、「日の目を見なかった」ホラー&珍品映画を映像とトークで紹介する「NAGOYA アメージング・カルト映画祭!?」が開催される。

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 同映画祭はシネマスコーレ(中村区椿町8)の坪井さんと某映画会社の森さんが個人で企画するもの。9年前、坪井さんが「パッケージで売ると面白そうなホラー映画などがある」と森さんに話を持ちかけたことをきっかけに、ほかのスタッフも交え年1回のペースで2007年まで映画祭を続けてきた。

 「大きなホールを借りて作品を上映し、文筆家などをゲストに招き…。社名を背負った企画だったこともあり、人をたくさん入れなければ、作品を売らなければ、劇場にお客さんが帰ってきてもらわないと…と楽しんでやっていたことがだんだん義務になってしまった。借金を抱えたこともあった」と振り返る。2年前に映画祭はやめてしまった。

 今回は、「また何かイベントを開催してほしい」という常連客の声などが後押しとなり、「名古屋から発信できる自分たちにしかできないこと」として企画した。

 当日は、坪井さんが集めているVHS作品3千本の中からセレクトした作品の一部を上映しながらトークを交え紹介していく。上映作品は、坪井さんが絞り込んだ20本から森さんがパッケージのビジュアルと解説だけを読み選んだ4本。「名作のアレンジ作品で、アレンジ方法がどこかずれている」「趣旨が途中で変わる」などつっこみどころ満載の「末恐ろしい作品」だという。4本は森さんも見たことにない作品ばかりで、「初めて作品を目にするイベント参加者と同じ目線でトークをする方が面白いのでは」とも。

 「VHS作品が売れていた全盛期はバブル期でもあり、何万タイトルも世の中に出ていた」と坪井さん。「作品自体も非常に安価で何本でまとめていくらというやり取りがあったようだ。小学生時代通っていたレンタル店でも、次に来たときに借りようと思っていた作品がなくなっていたり…並んでは消えていくそんな作品が多かった」。そんな「埋もれてしまった」作品をさわりだけでも紹介したいと考える。

 イベントを無料で開く理由については、「まず、責任が持てない(笑)」とし、「面白くなかったと言われたときのために…(笑)。自分たちの意志が伝えられたら、という目的なのでお金はとれない。もうけを考えたらダメになってしまう。どう転んでも反省材料になる」。

 会場では、関連映画のパンフレット、ポスターなどのグッズ販売や、抽選会なども開催。

 開催時間は18時30分開演~20時30分終了予定。入場無料。定員は50人。問い合わせはシネマスコーレ(担当・坪井さん)まで。

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