名古屋の夜にスポットを当てたモニターツアー「夜の名古屋を楽しもう～NAGOYAナイトツアー」の募集が11月7日から始まっている。企画は名古屋観光コンベンションビューローで、販売は名阪近鉄旅行。

愛知県委託事業となる同企画は、夜の名古屋観光ツアーの実現性について検証する目的で行う。名古屋市が昨年度行った名古屋の観光に関するネットモニターアンケートで、名古屋の観光の弱みとして「魅力」「認知度」「イメージの希薄さ」など抽象的な意見が多い中、「夜に楽しめる場所が少ない」という意見も上がったという。「名古屋観光コンベンションビューローとしても『名古屋の夜は早い』という街のイメージや問題点は以前から認識していた」と同企画担当者。

　夜の観光の復興の取り組みを推進していくことで、一般の観光客のほか、名古屋へのビジターとして中心層であるビジネス客にも魅力をアピールし、宿泊をともなう新たな観光需要の創出にもつなげたいという狙いもある。モニターツアーには一般参加者のほか、旅行会社の旅行商品造成担当者も参加。募った意見のほか識者を交え意見交換を行い、民間が参入しやすいプラットフォームを提示していく考え。「将来的に民間会社の参入で、夜の観光コースなどの旅行商品化が行われることを期待している」とも。

　モニターツアーは、リバーサイド、港、イルミネーションなどの夜景観光と、案内人や生演奏、グルメ、エンターテインメントなどと組み合わせ、魅力アップを図るという。

　コースは4つ。「名古屋港夜景観光クルーズ」（1,000円）は、海側から眺める名古屋港の夜景や工場夜景を楽しむほか、港の案内人による名古屋港の歴史や湾岸施設のガイドも付く。「堀川ナイトクルーズ」（2,000円）は、納屋橋、桜橋、松重閘門（こうもん）を回るコースで、芸術大学生のよる船内での生演奏も楽しめる。「イルミネーション・ナイトツアー」（2,000円）は、貸し切りリニモのほか、テレビ塔、オアシス21などのイルミネーションスポットを回る。「エンターテインメント・ナイトツアー」（6,000円）は、マジックシアター名古屋でマジックショーを観覧。開催日・開催時間はホームページで確認できる。