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大学生製作映画を名古屋ピカデリーで上映-同朋大学生監督2作品を連日上映

脚本・監督を担当した同朋大学のマハルジャン・ラズクマルさん(左)と、一柳勇斗さん(右)

脚本・監督を担当した同朋大学のマハルジャン・ラズクマルさん(左)と、一柳勇斗さん(右)

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 名古屋駅前のセンチュリー豊田ビル内の映画館「ピカデリー」(名古屋市中村区名駅4)で3月9日・10日、同朋大学(中村区)の大学生が脚本、監督、製作の全てを手掛けた映画2作品が上映される。同大学文学部映像文化専攻の学生による作品で、同映画館での上映は初めて。

上映2作品のポスター

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 同大学では2009年に映像文化専攻を設立。映画監督の中江裕司さんを教員に迎え、映像業界で活躍できるプロの育成を目指している。ショートドラマや脚本の制作、映像制作現場でのインターンシップなど、実践的なカリキュラムが特徴。

 今回上映する映画は、現4年生が3年生時に脚本を制作したもの。提出された作品の中から、映像化する2作品が選ばれた。脚本を書いた学生2人が監督を務め、同専攻の学生がスタッフとなって製作を進めた。90分間の長編映画の製作・上映は、専攻設立5年目にして初めての試み。

 上映作品は、「ネパール人は自殺しない」(9日)と「ふたりのジュリエット」(10日)。「ネパール人は~」の脚本・監督は留学生のマハルジャン・ラズクマルさん。2014年5月に実際に起きたネパール人留学生の自殺をめぐるドキュメント映画となっている。自殺した留学生の親族のほか、ネパール大使館職員や心理学の専門家などにも取材を行い、留学生の自殺問題をさまざまな角度から捉えている。ラズクマルさんは、「異なる環境で暮らす中でなぜ彼が自殺を選んでしまったのか。留学生の自殺を入り口に、日本人にもネパール人にも自分の人生について考えてみてほしい」と語る。

 もう一つの作品「ふたりの~」は一柳勇斗さんが監督・脚本を担当した、架空の女学校を舞台にした恋愛作品。「学生らしい、ちょっと恥ずかしくなるような恋愛ストーリーを楽しんでほしい」と一柳さん。揖斐川町教育委員会の協力で岐阜県の廃校での長期ロケを行い、山あいの美しいロケーションを舞台としたロマンチックな映像も見どころの一つだという。また、主演の岡原美里さん(同大文学部)について、「かっこいい女性という難しい役をとてもうまく演じている」と一柳さんは強く推す。

 両日とも、上映時間は18時30分~(開場は18時)。料金は各1,500円。

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