株式会社Acompany(アカンパニー、愛知県名古屋市中区、代表取締役CEO 高橋 亮祐、以下Acompany)は、秘密を守れるAI「Confidential AI Suite(以下 CAS)」にエンタープライズ向け管理機能を追加しました。
第一弾として、機密情報であってもそのままAIに渡して業務に使える「Acompany セキュアチャット」で、グループ管理、業務専用AIエージェント「Gears」の棚卸し・統制、AIモデル・ツールの利用設定、シングルサインオン、操作履歴などの機能を提供しています。2026年9月から順次提供してきたこれらの機能がそろったことで、数千人規模の企業でも、部署ごとに管理を任せながら、会社としてAIの使い方を一元管理できるようになりました。
今後はエンタープライズ向けAIエージェント基盤「Acompany AIスタジオ」と、本日公開した既存のサービスにConfidential Computing(機密コンピューティング、以下 CC)を組み込める「Acompany API」にも順次広げ、CAS全体を大企業の全社導入に対応したAI基盤へと強化していきます。

リリースの背景
生成AIの業務利用が広がる一方、エンタープライズ企業が全社でAIを使うには、運用・統制の面で次のような壁がありました。
- 管理者1人が、全社員のアカウント・権限・業務専用AIエージェントをすべて見る必要があり、部署が多い会社では管理が回らない
- 部署ごとにAIエージェントが増えると、誰がどの部署向けに作り、誰に公開しているのかが分からなくなる。異動や退職で持ち主がいなくなることもある
- 社員が個人契約や無料版のAIを業務に使う「シャドーAI」が起きる。会社公認のAIを全社に配りたくても、会社として使えるAIやツールを決められないと、全社展開に踏み切れない
- 専用のID/パスワードでのログインでは、社内の認証基盤(SSO)を必須とする企業の情報システム部門の審査を通らない
「Acompany セキュアチャット」はこれまで、プライベートモードでは処理をCC環境内で完結させることで、機密情報をそのまま扱えるAI活用を実現してきました。
今回、全社展開を見据えたお客さまからの要望や、情報システム部門のセキュリティチェックシートで問われる項目をもとに管理機能を拡充し、データ保護に加えて運用・統制の面でもエンタープライズ企業の要件に応えます。
エンタープライズ向け管理機能の概要
1. グループ管理
部署の階層をそのまま管理画面に作成でき、Excelでの一括作成・出力にも対応しています。部署ごとに「グループ責任者」を置き、担当範囲のメンバーやGearsの管理を任せられます(委任設定)。グループ責任者には、担当範囲の外の情報は表示されません。

グループ管理機能
2. Gearsの棚卸し・統制
業務専用AIエージェント「Gears」を部署に紐づけ、公開範囲(自分のみ/部署/全社)を、管理者やグループ責任者が「棚卸し」画面でまとめて管理できます。異動や退職のときの持ち主の付け替えや、承認フローで使うGearsのID表示にも対応しています。

Gearsの棚卸し
3. AIモデル・ツールの利用設定
使えるAI(プライベートモデル/外部AI各社)と、Web検索などのツールを組織で設定できます。機密情報を扱う組織では、プライベートモデルだけに絞る運用も可能です。SharePointの参照範囲も、許可したフォルダに限定できます。

組織設置
4. シングルサインオン・IP制限(認証オプション)
SAML(HENNGE Oneなど)や、Microsoft 365(Microsoft Entra ID)のアカウントでログインできます。IPアドレスによるアクセス制限にも対応しています。社内の認証基盤で設定している二要素認証などのセキュリティポリシーを、そのままセキュアチャットのログインにも適用できます。
5. 操作履歴
グループの階層の変更やGearsの統制など、管理の操作まで記録します。
6. 利用状況の確認
メンバー別・モデル別の利用状況、席の使用状況、契約の更新日を管理画面で確認できます。
これまでは管理者1人が全員分を設定する必要がありました。今後は部署ごとのグループ責任者が担当範囲を管理し、管理者は全体のルール(使えるAI・ツール、公開範囲)を決めるだけで運用できます。

利用状況の確認
想定する利用シーン
- 医療・介護法人:事業所や部署ごとに責任者を置き、記録業務用のGearsを部署ごとに配る 全社展開を進める企業:経営企画など機密情報を扱う部署から配り始め、部署ごとに使えるAIを分けながら全社に広げる
今後の展開
今回のアップデートで、機密情報をそのまま扱えるセキュアチャットを部署から全社へ広げるために必要な管理機能がそろいました。今後は次の機能を順次提供する予定です。
- 人事システムなどとのアカウント自動連携(SCIM)
- Acompany製品の共通ログイン
- Outlook・Teams、Google Workspaceとの連携
あわせて、エンタープライズ向け管理機能を「Acompany AIスタジオ」「Acompany API」にも順次広げていきます。
詳しい機能や設定方法は、公開マニュアルをご覧ください:https://help.ac-c.ai/securechat/manual/
次世代AIインフラ「Confidential AI Suite」について
「Confidential AI Suite(CAS)」は、Acompanyが強みとするConfidential Computingを核としたAI製品ブランドの総称です。機密情報であってもそのままAIに渡して業務に使える「Acompany セキュアチャット」、エンタープライズ向けAIエージェント基盤「Acompany AIスタジオ」、そして既存のサービスにConfidential Computingを組み込める「Acompany API」を提供しています。

Confidential Computingにて、データの中身を計算中も秘匿したまま処理し、インフラ管理者やAIベンダーによるデータへのアクセスを防ぐ保護環境を実現しています
Confidential Computing環境上にサービスを構築することで機密性を担保し、エンタープライズ企業特有のデータ利活用におけるボトルネックを解消します。
詳細はこちら:https://www.acompany.tech/service/cas/
会社概要
社名 :株式会社Acompany
代表者 :代表取締役CEO 高橋 亮祐
所在地 :愛知県名古屋市中区栄二丁目1番1号 日土地名古屋ビル7階
設立 :2018年6月
URL :https://www.acompany.tech/
事業内容:Confidential AI(機密AI)に関連した製品・技術と、機密データ活用に関するコンサルティングサービスの提供
本件に関するお問い合わせ
Acompanyに関するご質問、ご相談などはお気軽に下記からお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://www.acompany.tech/contact