特集/コラム
「体を動かさないと機能も低下?!ー名古屋発の精力剤専門店『あかひげ薬局』の戦略」内原茂樹さん(株式会社ワン・ツー「あかひげ薬局」代表取締役社長)
1950年生まれ。56歳。和歌山県に生まれる。芳香園製薬株式会社に入社後、神戸出張所所長、大阪支店・名古屋支店各支店長を務める。その後、独立して名古屋市中村区椿町9に男女精力剤専門店「あかひげ薬局」を開業。現在、名古屋をはじめ札幌、東京、大阪、福岡など全国でも展開している。約30年間独自の視点から漢方と精力剤の研究を重ね、薬局経営者へのアドバイスなどに積極的に取り組む一方、テレビや雑誌などマスコミからも注目を受け、東京や大阪で 15年以上レギュラー番組に出演するなど、精力剤研究家としても活躍している。
「趣味ではじめた精力剤専門店。支持力は抜群」
—「あかひげ薬局」を始めたきっかけは?
元々は製薬会社で処方薬や薬局・薬店に卸す薬などを販売していました。私が専門にしていたのは女性向けの漢方薬だったのですが、訪問先の薬局のオーナーから「今度来る時は精力剤を持ってきてくれ」と言われたんです。当時、精力剤は通常の問屋さんのルートでは入手困難でした。こういう特殊な物はきっと一般の方からも支持されるなと思い、仕入先へ「精力剤の専門店を始めると良い」と提案をしたのですが、どこも「おもしろい話だけど、うちではできない」と言い、「あなたがやったら?」と言われたので自分で趣味をかねて始めました。1店舗目は名古屋駅近辺の「目抜き通り」を狙って、商店街の一角に出店したのですが、支持力は目に見えてわかりました。— 最初はどのような精力剤を販売されていたのですが?
始めは「OTC」と呼ばれる、箱売りの完成された滋養強壮剤や精力剤など、ありきたりの商品を扱っていました。しかし、一般の消費者はそれではすぐ飽き足りなくなってきてしまったようで「もっと違う良い物が欲しい」という要望が出てきました。そこで動物の一部を使った副作用の無い精力剤を自社開発したり、メーカーに依頼してオリジナルの商品を扱うようになりました。
胃が悪い人は、動物の胃の一部を使った商品、精力をつけたい人は、動物の性器の一部を使った商品というように、お客の症状によって体の悪い箇所と動物の体の部位と同じ部分を使った商品を勧めていきました。精力剤の効果についてよく聞かれるのですが、政府が認可している精力剤の効果は人によって差がありますので、正確にはお答えできないんです。しかし「バイアグラ」が知られるようになってからは、「精力剤でも効く物がある」というのが一般の方にも少し理解して頂けたようです。動物も人間と同じように年を取ると機能が低下しますから、若い動物の部位を使って商品を作らないと、効果はあまり期待できないと思っています。
「体を動かさないと機能も低下?!—先進国特有の成人病事情」
—精力剤以外の薬品も販売されているのですか?よく勘違いされるのですが、うちは医薬品を提供する薬局です。調剤もしますし処方箋も受け付けます。いろいろな薬を扱うアイテムの一つとして、「バイアグラ」をはじめとする精力剤も取り扱っています。ただし「バイアグラ」は医薬品ですので、ドクターが診察した処方箋がないとお渡しできません。「普段行っている病院へは行きづらい」と言われるお客様については、こちらから病院をご紹介する事もしています。
精力剤とはそもそも、昔の権力者が長く国を支配するために子孫を多く残したいという思いで必要とされていたものです。その時代時代の最新の医学や薬学を最高水準で探し求めていたもので、一国を支配する者しか手にする事ができない高級品だったのです。しかし今は、男女のコミュニケーションの一つとして誰もが簡単手に入れる事ができる。また精力剤が売れているのは先進国だけなんです。発展途上国で販売したとしても、一般の人はその日の食事をどうするかに精一杯で、精力剤にお金をかける余裕がありません。逆に子供がたくさん出来てしまうので「妊娠しない薬がないか」という話になるほどです。
さらに、先進国で精力剤が売れる特徴として、お金を稼ぐために頭ばかり使っている男性は、本来の男性機能が低下していくのではないかと思っています。大昔の男性は、毎日狩りに出たり農耕作業をして、家にいる女性や子供に食料を与えるという生活をしていたので「体を動かして仕事をする」という構造になっていました。ですから体を動かさないと男性としての機能も低下していくのではないかと思ったのです。そもそもの機能を使っていないので、内蔵に脂肪が溜まるなど色々な病気になってしまうような気がします。今日本では少子化が問題になっています、精力剤も一つの方法ですが、毎日歩いたりジムに通ったりして体を動かすなど、やっぱり男性は男性らしい行動をとるという原点に帰らなくてはと思います。私も毎日体を動かすようにしています。—特殊な職業ということで、求人に苦労されているのでは?
苦労はしていないですね。昼間は調剤薬局や病院で働いている人が、夜はうちに働きに来ていたり、大学院生のスタッフも多いので学生の後輩が紹介で働きにくるといったように、優秀な方が来て下さるので困ったことはありません。
「海外市場に着目。FCで全国展開も」
—今後「あかひげ薬局」をどのように展開して行きたいですか?漢方的なものを含めてアメリカなどにも展開して行きたいと思っていますが、国内では京都や仙台、神戸などに出店し、フランチャイズ化も検討して行きたい。今までは管理の問題上、直営でしか出店していなかったのですが、多店舗展開を考えるとフランチャイズと言う方法も具体的に考えていきたいですね。
あかひげ薬局
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