「名古屋でらファンタ映画祭」にスクリーミングマッドジョージさん来館

「名古屋でらファンタ映画祭」オープニングでトークショーに訪れたスクリーミング・マッド・ジョージさん(左)

「名古屋でらファンタ映画祭」オープニングでトークショーに訪れたスクリーミング・マッド・ジョージさん(左)

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 名駅の映画館「シネマスコーレ」で開催中の「名古屋でらファンタ映画祭」に6月3日、オープニング作品を監督したスクリーミング・マッド・ジョージさんが来館し、トークイベントを行った。

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 スクリーミング・マッド・ジョージさんは、高校卒業後単身で渡米し、美術大学でファイン・アートを学んだ後1983年、特殊メークアップアーティストとしてリック・ベイカー氏のワークショップに参加。「ポルターガイスト2」「ゴーストハンターズ」「エルム街の悪夢4」などハリウッド映画作品で、クリーチャーの特殊メーク、デザイン、製作などを手がけた。またマリリン・マンソン、コーン、エアロスミス、オフスプリングスなど、多くの一流ミュージシャンのミュージックビデオを手がけたことでも知られるアーティスト。1993年には、漫画作品「強殖装甲ガイバー」を実写化したハリウッド映画「THE GUYVER」を監督した。

 同映画祭オープニング作品となった「BOY IN THE BOX」は、曖昧な記憶しか持たない箱の中に入った「少年」が、箱の鍵穴から自分の家族の日常生活を見つめ、記憶をさかのぼる。やがて真実が見え始めた時に悲劇が起こるというストーリー。マッド・ジョージさん自身が作り出したジャンル「サイコ・フィクション」をテーマにした第1回目の映像作品。当日は、同作の関西弁吹き替え版と日本語字幕版の上映と、トークショーが開催された。関西弁吹き替え版の声優には、ぼんちおさむさんらが参加している。

 トークショーで、マッド・ジョージさんは「自分が面白いと思う事を、制限しないで作った。日常生活の中でのシュールな現実に笑いの要素含ませ、途中の象徴的な映像も最後まで見るとつながるという、ストーリーと結末がきちんとある作品を作りたかった。下品な関西弁吹き替え版と標準語字幕版を見比べて楽しんでほしい(笑)」と話しており、撮影期間は4日だが、デジタルエフェクトには数カ月かかったという。

 サルバドール・ダリの作品に強い影響を受け、自らを「シュールレアリスト」と名乗るマッド・ジョージさんは「一般の人が見てもわかる、エンタテインメント性のある笑いとグロさ、リアルさ、怖さを持った人間の深層心理を追求した映像作品を、今後も作っていきたい」と話し、トークショー終了後のサイン会では、参加したファンらが行列に並ぶ様子も見られた。 また、イベント翌日の6月4日は、同作のメーキングのほか、マッド・ジョージさんが手がけたミュージックビデオの未公開作品など「禁断のMTV特集」も上映された。同映画祭は、6月8日まで。

名古屋でらファンタ映画祭SCREAMING MAD GEORGE公式サイト

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