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飲みながら歴史を語る会「ナゴコン」-名駅の古書店店主が主催

「マイタウン」の会報誌「名古屋なんでか情報」

「マイタウン」の会報誌「名古屋なんでか情報」

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 名古屋市営地下鉄東山線亀島駅近くの居酒屋で毎月第4土曜に、講師を招き地元の歴史をテーマに参加者同士で飲み語らう会「ナゴコン」が開催されている。

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 主催は、名駅の本専門古書店ブックショップ「マイタウン」(名古屋市中村区井深町1、TEL 052-453-5023)の店主・舟橋武志さん。これまでに、「芸どころ・名古屋の能楽界」「探索!名古屋市西部の鎌倉街道」「こんなに違う尾張と三河」などをテーマに開催した。「ナゴコン」は「名古屋歴史懇話会」の略。「よく『合コン』とか聞くから、そこからとった。『コン』の意味は違うけど(笑)」と舟橋さん。昨年1月より毎月1回のペースで開催している。「地元のことが好きな人たちと、うまい酒が飲めれば」というきっかけで始めた。最初は5人程度の参加だったが、多い時で1回14人程、平均で10人程度」。参加者は定年退職した60代以上が中心だが、若い女性1人の参加のほか、「幕末に興味がある」という若い男性もいたという。

 「教室やセミナー方式ではなく、飲みながら開催するのがゆるい感じで良い。ただ飲むだけではなく、何か得るものが一つ・二つでもあればと思って始めた」。中には、「飲んだら学んだことを忘れてしまった」という人もいるようだが、「それがこの会の良さ」。歴史好きの人たちが集まっているが、「参加者は開始から飲んでいるけど、講師は話している間は飲めないので大変かも。いい加減な飲み会なんです(笑)」とも。

 大学卒業後、名古屋タイムズで4年間記者として従事、その後独立して出版業を営むようになり40年近くになるという舟橋さん。当初は「体当たり!ケチケチ世界大旅行」などいろいろなテーマの本を出版していたが、「大手出版社にできない」小さなテーマを探していたところ、自分の好きな「地元の歴史」に関する本にたどり着いたという。「熊本の加藤清正をはじめ、全国の約6割の藩主は愛知出身。歩けば足元に何か史跡があるというのが愛知の特徴」。東京から名古屋に転勤で来たサラリーマンで「愛知は歴史上の史跡がいっぱいあって面白い」と話し、県内各地を巡り回っている人や、中には本を執筆してもらった人もいるという。「(愛知は)歴史好きにはたまらない地域」

 今後の開催予定は、今月26日=「株式投資、私流あの手この手」 (話者=小鹿彰さん)、2月23日=「私が学んだ松坂屋の歴史」 (同・菊池満雄さん)、3月23日=「柳街道を歩く」 (同・舟橋さん)、4月27日=「山田才吉-中部財界の異能」 (同・藤澤弘さん)。会は2時間~2時間30分程度で、前半1時間を講義、残りは質疑応答や雑談など。今月開催分のみ、歴史ではなく「株式投資」に決まった。

 同会への思いとして、「この飲み会をきっかけに自分で歩いてみるとか、関係書籍を読んでみるのもいい」と話し、「地元の歴史を知ると、この街が面白くなる。知らないよりは、知った方がいい。ふざけながら真面目なことをやるのが面白い」とし、「門戸は広く、去る者追わず」と話す。

 開催場所は日本料理居酒屋「ダイニング博」(中村区亀島1)、参加費は実費で4,000円前後を予定。会報誌の月刊「名古屋なんでか情報」の購読者(10号分契約で年1,900円)に対してナゴコン参加者を募っているが、購読者でなくても「当日参加したいという連絡を頂ければ、お試しで参加も可能」。

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