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名駅の無印良品で美濃焼の「すくいやすい」食器販売 地元団体と窯元が開発

「無印良品 名古屋名鉄百貨店」店内に設置された売り場

「無印良品 名古屋名鉄百貨店」店内に設置された売り場

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 「すくいやすさ」にこだわった美濃焼の食器「SUQ(スクー)」の販売が2月8日、名鉄百貨店本店メンズ館6階の「無印良品 名古屋名鉄百貨店」(名古屋市中村区名駅1)で始まった。

SUQに盛り付けるのに適しているという、カレーやパックご飯の商品も売り場に一緒に並ぶ

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 東海エリアで体験プログラムツアーを企画・運営する「大ナゴヤツアーズ」(中区大須3)による、ものづくりプロジェクト「大ナゴヤプロダクツ」から生まれた商品。美濃焼産地の窯元を訪れるツアーも定期的に開催しているという同団体が「使い手と作り手をつなげる」というコンセプトの下、「こんな器がほしい」というアイデアを一般募集し、洋食器メーカー「深山(みやま)」(岐阜県瑞浪市)と共に開発を進めた。

 大ナゴヤツアーズ代表の加藤幹泰さんは「双子の子育て中のお母さんから届いた『離乳食を食べさせるときにすくいやすく、大人も気分が上がる食器が欲しい』というアイデアに着目した。これまでの子ども用食器には、大人も一緒に使える物がなかなかなかった。デザイン性と機能性を兼ね備えた食器を開発できれば、子育て以外のシーンでも役立つと思った」と話す。

 アイデア採用者も開発に携わり、約1年の期間をかけて製品化。完成した「SUQ」は「大きいリム(縁)と深さのある形状によって、すくいやすいだけでなく、持ちやすく、こぼれにくい器になった」と加藤さん。複数のカラー展開の中から、「無印良品 名古屋名鉄百貨店」では、深山の特長である「白磁」の器を取り扱う。サイズは、「リムボウル」大(3,850円)・小(2,420円)と「リムオーバル」大(3,850円)・小(2,750円)の4種類。加藤さんは「地元の美濃焼の魅力をもっと知ってほしい。どの食卓にも合う白磁の器で、離乳食期の小さなお子さまからそのご家族のほか、一人暮らしの人にも食事の時間を楽しんでもらえたら」と期待を寄せる。

 無印良品 名古屋名鉄百貨店担当者の狩野綾香さんは「愛知・岐阜・三重で活動する人と一緒に地域を活性化させる取り組みに力を入れてきた。2022年6月には、大ナゴヤツアーズと一緒に開催した美濃焼を紹介・販売するイベントでSUQを知った」と話す。「すくいやすさへのフォーカスは、器の原点に立ち返っていると感じた。深山さんが得意としている白磁の美しさや、機能性の高さは、私たちが大切にしている『暮らしを見つめ返す』という考え方にもフィットすると感じた」とも。

 キッチン・テーブル用品コーナーで販売する。

 同店の営業時間は10時~20時。

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