松坂屋名古屋駅店、34年ぶりの大規模改装ー3月グランドオープン

松坂屋名古屋駅店、改装後の南正面玄関外装イメージ

松坂屋名古屋駅店、改装後の南正面玄関外装イメージ

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 松坂屋(名古屋市中区栄3)は1月15日、松坂屋名古屋駅店(中村区名駅1)の1、2階フロアを中心とした改装計画を発表した。

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 同社は、「昨年から、名駅地区では『ミッドランドスクエア』をはじめとする大型ビルや大規模商業施設がオープンし、今後も『モード学園スパイラルタワーズ』のオープンなど商圏集客力のさらなる高まりが予想される」とし、名古屋駅店の改装を決定。名駅地区の環境変化に伴い急増する近隣就職者、出張者、旅行者、開店以来の常連客ニーズに対応するため、「便利・スピーディー」をキーワードに、店内の全面改装に踏み切った。1974年の同店開店以来、34年ぶりの大規模改装となる。改装対象面積は2,300平方メートル。新規導入ブランドは、名古屋初、名駅地区初ブランドを含む14ブランドで、既存の30ブランドを改装する予定。

 改装計画では、1階のデザインコンセプト「和の伝統美と洋の美しさを融合したネクストフォルム」をもとに、南正面玄関外装を一新。ファサードには同社のシンボル「カトレヤ」をモチーフとしたデザインを採用し、柱や天井、床のデザインもすべて変更する。南玄関右側はマネキンを設置したショーウィンドーから全面ガラスに変更し、より開放感のあるフロアを演出するという。

 改装の核となる1階の食品売り場には、東海地区の有名老舗店を一堂に集約。南玄関入り口から続くメーン通路を拡張し、レジを増設するほか、既存の和菓子店「両口屋是清」「坂角総本舗」「虎屋ういろ」など10店舗をリニューアルし、名駅地区初となる洋菓子の「ミセスハート」や「アンテノール」が新たに出店する。婦人用品雑貨売り場には、3階のハンドバッグコーナーを1階南正面玄関側に移設。「レスポートサック」「オサム」「キプリング」など、新規5ブランドを導入するほか、婦人用品雑貨を用途ごとに分別し、効率的に買い物を楽しめるよう売り場の再構築を図る。

 2階は、婦人服売り場のニューミセスゾーンを強化。フロア入り口には、同社社員が運営する自主編集ショップ「フレア・フォー・エフ」を新規導入。3階~4階にも「コンペジェイエ」、レイングッズの「ジーンケリー」、40代女性をターゲットとした「ヌーボクワランタ」、「ダ トラサルディ」と「KL ラガーフェルド」の複合ショップ「Kコレクション」など新規ブランドを積極的に導入し、ファッション感度の高い主婦らの需要を狙う。

 改装に伴う投資金額は4億円。改装による売り上げ増は、6億2,000万円を見込む。工事は1月15日より始まっており、3月5日のグランドオープンを予定している。

 松坂屋を傘下に持つ持ち株会社、松坂屋ホールディングスと大手百貨店の大丸は昨年9月、経営統合し新会社J.フロントリテイリング(東京都中央区)を設立。松坂屋本店、名古屋駅店では、昨年統合を記念したイベントなどを開催した。

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