コーヒースタンド「Double Tall Cafe BEANS（ダブルトールカフェビーンズ）」が12月1日、名鉄百貨店本店（名古屋市中村区名駅1）の「ナナちゃん人形」前にオープンした。

ラテアートを施したカフェモカ（手前）、「ナナちゃんブレンド」を入れるナナちゃんデザインのカップ

　東京・渋谷にある自社焙煎（ばいせん）所で焙煎を行い、全国に店舗展開する「ダブルトールカフェ」。コーヒーの産地で直接買い付ける豆を使うほか、ハワイ島にある自社農園では新たな品種の植林も進める。エスプレッソマシンや、むらができにくいようにコーヒーが落ちやすい作りのドリッパーなど、自社で開発した器具も扱う。

　「ダブルトールカフェビーンズ」店主でバリスタの近藤雅之さんは「コロナ禍を機に、自宅でも自分でコーヒーを入れて楽しむ人が増えたことを受けて店舗展開した」と話す。同店の店舗面積は約7.5坪。5、6人が座れる椅子も設ける。

　エスプレッソで作るメニューはカフェラテ（626円）、カフェモカ（734円）、東三河産のミントで作るシロップを入れる「爽やかな味」という「生ミントチョコラテ」（896円）など。ハンドドリップのメニューは、今年で49歳になった大人の女性をイメージし爽やかで繊細、キレのある味という「ナナちゃんブレンド」（645円）、飽きのこない味という「名古屋ブレンド」（594円）など。細かくした紅茶の茶葉をエスプレッソマシンで抽出した「ティーエスプレッソラテ」（734円）、「コーヒーが飲めない人でも楽しめるように」ミルクをフワフワにした「フラフィータ」（496円）、「フラフィータショコラ」（604円）なども。「若い方などコーヒーになじみのない人にも、苦いだけではないコーヒーを経験してもらえれば」と近藤さん。

　コーヒー豆のほか、ドリップパックの「ナナちゃんブレンド」「リラックスブレンド」（以上275円）、「名古屋ブレンド」（220円）、オリジナルドリッパー（6,050円）、ドリップパックを詰め合わせたギフト商品も販売する。

　店ではコーヒーインストラクターであるスタッフが相談や質問に応じる。近藤さんは「器具の使い方やノウハウを伝え、楽しいコーヒーのいれ方を伝えたい。豆が膨らむ様子を見て癒やされるなど、コーヒーをいれる時間も楽しんでほしい」と話す。

　12月中には、店内で焼き上げるフランス産バターを使うクロワッサンや、粉砂糖でナナちゃんのシルエットを表現する小倉トースト、パニーニなど、フードメニューの販売も始める。

　「自分でコーヒーを入れる文化を名古屋により広めたい。技術を高めて、自分でいれたおいしさを体感してほしい」とも。

　営業時間は8時～21時。