オーストラリア・ニュージーランド銀行（ANZ）は5月21日、ミッドランドスクエア（名古屋市中村区4）15階に「名古屋出張所」を開設した。

　ANZは1969（昭和44）年に日本に進出し、現在東京と大阪に支店を持つ。東京支店では事業法人、金融機関向けに法人サービスを、個人向けには運用商品の販売を手がける。大阪支店は、西日本エリアの個人投資家向けに運用商品を提供する起点として1990（平成2）年に開設。

　名古屋出張所は、名古屋を中心とした東海エリアの個人投資家を対象にした運用商品の販売強化を目的に開設。オーストラリアの銀行として初めて、名古屋エリアに拠点を構える。外貨預金、円預金、円・オーストラリアドル・ニュージーランドドル・米ドル・ユーロなどを使った仕組み預金、オセアニアやアジアに関連した投資信託などの資産運用商品を取り扱う。「名古屋を中心とする経済圏は日本のGDP・人口の10％が集積しているため、富裕層向けのサービスで欠くことのできない地域と考えている」（ANZ）

　同出張所の開設について、ロバート・ベルCEOは「名古屋の主要ターミナルである名古屋駅前でアクセスのいいミッドランドスクエアに拠点を構え、お客様にオーストラリアやアジアに関する専門性を提供することを目指す」と話す。「日本の主要都市における富裕層向け運用ビジネスを強化するという戦略の一環で行うもの」とも。

　営業時間は9時～15時。土曜・日曜・祝日休業。