中部国際空港セントレア（愛知県常滑市セントレア1）国際線出国ロビーのプロモーションエリアで6月16日から、外国人向けに浴衣の着付け無料サービス「Yukata Kimono Lesson」が期間限定で始まった。

　同サービスは、出国するまでの待ち時間を利用し浴衣を着て記念撮影をしてもらおうと提案されたもので、事前に浴衣の着付けを学んだバイリンガルのスタッフが着付けを行う。実施のきっかけは、昨年七夕、同エリアで浴衣を展示していたところ外国人の空港利用客がスタッフに「この浴衣はどこで買えるのか？」と質問してきたことだったという。

　当時は浴衣の販売をしていなかったが、浴衣に興味を持っている外国人が多いことから試しに今年5月から免税店で浴衣の販売を始めたところ、特にアジア人を中心した外国人利用客に人気が高いことが分かった。

　販売している浴衣は「浴衣・帯・着付けのDVD」の3点セット（7,500円）で、多いときは6～7種類の柄を取りそろえる。サイズは、160センチメと165センチの2サイズのみ。サービス初日は、中国人や韓国人の利用が多く、浴衣を着て「素晴らしい」「美しい」と喜ぶ姿が多く見られた。

　また、七夕にちなみ笹の葉と短冊も用意された同エリアでは、願い事を書く外国人の姿も見られる。期間内に集められた短冊は、旧暦の七夕にあたる8月7日に媛社神（ひめこそのかみ）と織姫神（おりひめのかみ）を祭る福岡県小郡市の「七夕神社（正式名称＝媛社神社）」で祈祷を受け奉納する予定。

　同サービスの担当者は「たくさんの外国人が浴衣を着て、もっと浴衣を身近に感じてもらえるとうれしい」と話す。7月7日まで。

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